国際開発(株)(資本金1億500万円、愛知県名古屋市港区藤前5-401-7、登記面=名古屋市港区川間町1-15、島村恵三社長、従業員60人)は、平成15年2月27日に名古屋地裁へ自己破産を申請した。
申請代理人は前川弘美弁護士(名古屋市中区丸の内3-19-6、電話052-953-6866)ほか4名。
同社は、1972年(昭和47年)12月に設立、81年(昭和56年)11月に「山陽ゴルフ倶楽部吉井コース」(岡山県吉井町、18ホール)をオープンした。
雄大なコースとして定評があり、プロトーナメントも数度開催されたほか、クラブハウス内にはゴルフミュージアムも設置するなど、中国地方では有数のゴルフ場として高い知名度を有していた。
約1200名のメンバーを集め、開場後も随時コースの改修や設備拡充に注力、ピーク時の91年11月期には年収入高約10億5200万円を計上していた。
しかし、その後は景気後退から接待需要のほか、一般利用者も減少したため業績は低迷、2002年同期の年収入高は約5億5400万円にまで落ち込んでいた。こうしたなか、預託金の返還で資金繰りがひっ迫、今回の措置となった。
現在コースは閉鎖中であるが、メンバーのプレー権が保護されることを必須条件として破産手続きのなかで運営を承継する企業を早急に選定していく意向。
負債は預託金を含め約100億円。
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