「北海道」 (株)旭川メモリアルカントリークラブ(資本金4億9000万円、旭川市神居町富岡 333-1、代表小檜山亨氏、従業員5人)は、平成14年12月16日に旭川地裁へ民事再生手続き開始を申請し、同日保全命令を受けた。申請代理人は山口和男弁護士(東京都港区虎ノ門1-16-17、電話03-3580-8551)ほか1名。
当社は、1989年(平成元年)7月設立のゴルフ場経営会社。グループ会社で所有する土地を造成して、93年4月に18ホールのゴルフ場「旭川メモリアルカントリークラブ」をオープンし、ピーク時の98年11月期には年収入高約3億3000万円を計上していた。
バブル崩壊後のオープンであったため会員権販売は予定を大きく下回るなど当初より資金的な誤算を招いていたうえ、近年も景気低迷による業界環境の悪化や競合激化から入場者数は伸び悩み、2000年同期の年収入高は約2億5000万円に落ち込んでいた。
預託金償還の据置期間延長や増資などで立て直しを図っていたが、2002年同期の年収入高は約2億円にとどまるなど余裕のない運営を余儀なくされていた。一部会員からの預託金返還訴訟に伴う費用も負担となるなど、先行きの見通しも困難なことから自主再建を断念した。
負債は預託金約47億7600万円を含め約58億1100万円。
・・・・ ここまで ・・・・
同CCは、地元の酒造業で「国士無双」で有名な高砂酒造(株)が所有する山林を開発し、平成4年に開場したゴルフ場(高砂酒造が大株主)で、道央自動車道「旭川鷹栖」ICから10分、旭川駅から車で10分に位置。コースはかなりの傾斜地にあるが、高低差をたくみにレイアウトに取り入れ、面白いホールが多く仕上っている丘陵コース。
↓↓↓ 平成15年7月15日追加
(株)旭川メモリアルCC、自主再建型の再生計画が認可決定
民事再生手続き中で旭川メモリアルCCの経営会社・(株)旭川メモリアルカントリークラブ(小檜山亨代表)の再生案の決議を問う書面投票(6月30日までを期限とする)が行われ賛成多数で可決、7月4日付けで旭川地裁より認可決定を受けた。
会員等への弁済条件は
・退会会員は預託金9割カットで残りを、翌年12月末から8回の分割返済。
・継続会員は預託金カットせず据置期間を延長し平成23年から年間600万円を上限に
抽選償還(額面により償還方法が10通りある)。
・別途金融債務(北洋銀行)は9割カットで約1億円に圧縮。
↓↓↓ 関連情報
高砂酒造(株)が平成16年6月に民事再生法を申請(負債総額は約26億円)。(株)旭川メモリアルの倒産よる多額(総額で8億4千万円を超える出資金の大半が回収不能)の焦げ付き発生し、会社を経営難に追い込んだ模様。
その影響もあり、旭川CCの親会社は、地元の旭実興業(株)(北海道上川郡鷹栖町)のグループ会社に交代したようだ。
↓↓↓ 平成18年11月25日追加
平成18年11月13日付けで、旭川地裁から経営会社の(株)旭川メモリアルCCが再生手続き終結の決定を受ける。
↓↓↓ 平成29年9月4日追加
平成29年7月、旭川メモリアルCCが(株)ゴルフレボリューションに経営交代
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