高萩カントリークラブ(18H、茨城県高萩市)を経営する東日本観光開発(株)(中里剛社長、東京都江戸川区船堀3-13-12、資本金2000万円)の債権者集会が5月7日に東京地裁で開かれ、民事再生計画案が賛成多数で可決、即日、同地裁から認可決定を受けた。
決議の結果は出席債権者960名中、97・39%に当たる935名が賛成、議決権総額約86億円に占める賛成額率は93・36%で、賛成者率・賛成額率とも再生法の可決要件を大幅に上回った。
同社は既報通り、昨年11月22日に東京地裁へ民事再生手続きの開始を申請した土木建築工事の(株)中里建設の関連会社で、静岡県でのゴルフ場開発の失敗が負担となり、昨年12月9日に民事再生手続きの開始を申請した。
同社の再生計画案は、自主再建型で一般債権者及び退会会員へは債権額を96・5%カットし、残り3・5%を10年間で分割返済する内容。
継続会員は、預託金はカットせず据置期間を10年間延長、延長後の返還は未処分利益の2分の1を限度に抽選で返還することとなっている。
中里剛社長は認可決定確定後、退任する予定で、取締役会を開き新社長を選任する。再生法申請により、停止している名義書換は1〜2ヶ月後に再開することとなる。
なお、中里建設の債権者集会は来月に予定されている。
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