民事再生手続きにより、平成16年3月から新経営陣により再スタートを切った烏山城CCは、クラブハウスのリニューアル等がほぼ終了したことから、新会員を募集するjことに決めた。
同CCを経営する(株)烏山城カントリークラブは、平成15年8月の債権者集会で再生計画の認可決定を受けた。しかし、5億円の資金援助をしてスポンサーになる予定だった(株)アルコンがキャンセルし、宙に浮く事態となった。
そこで、貸しビル業を営む(株)加山(加藤孝子代表取締役、東京都西東京市下保谷1-2-6加山ビル、TEL:0424-23-7751)が新スポンサーに浮上、今年2月末までに金融債権者のUFJ銀行への弁済も終了し、ようやく債権の途についたという。
(株)烏山城CCの代表取締役会長には今年3月に、加山グループの代表である加藤祺一氏が就任、取締役社長に京王プラザホテルで総支配人をしていた井上修氏を迎え、川端藤夫専務取締役、増嶋篤支配人と、(株)加山側で経営陣を刷新した。またクラブ理事会も一新し、会長に映画監督で知られる篠田正浩氏、理事長に加藤氏が就任した。
同CC会員は、再生手続きにより1・25%等の配当(1億円超の債権者は0・6%)を受取り預託金が無くなっており、継続してプレー権を希望した会員は無額面で譲渡可のプレー会員権が発行されることになっている。
同社では3月末で継続会員の登録を締め切り、5月7日現在の正会員登録者は個人で841名、法人で97名になったとし、従来の会員数(約1800名)から半減したため、新規会員を募集することに決めたという。
募集金額は入会金(消費税別)のみとし、、このほど開始した縁故募集は個人・法人正会員50万円(年会費3万円)、特別記念法人会員200万円(4名利用可、年会費10万円)、同家族会員100万円(家族等に特典、年会費6万円)でそれぞれ定員50口。
一方、クラブハウスやロッジの改修工事を既に終了、6月からは宿泊者向けの焼き肉レストランも営業再開する予定。また会員が保有していた乗用カート(2人乗り)を買い取るとともに、5月21日には5人乗り乗用カートを20台導入し、キャディの募集も開始するなど様々なニーズに応える方針。
今後は会員の紹介を主体に7月以降は割引券も発行し、運営・集客面でも軌道に乗せたい考えだ。なお、名義書換の再開時期については、会員募集のため当面先になる予定としている。 |