平成17年10月20日に東京地裁へ民事再生法を申請した、「つつじヶ丘カントリー倶楽部」の施設所有・会員権発行会社である(株)つつじの再生計画案の決議を問う債権者集会が平成18年8月2日に開催され、出席債権者576名(95・52%)、総議決権総額86・47%の賛成多数で可決し、同日東京地裁より認可決定を受けた。
計画案の骨子は、
SBIキャピタルソリューションズ(株)(北尾吉孝代表取締役CEO、木下玲子代表取締役COO
東京都港区六本木1-6-1、TEL:03-6229-1020)がスポンサーとなり、弁済資金を提供する予
定(額については未定)。
会員及び一般債権者への弁済条件は、
・退会会員は、預託金の1%相当額を再生計画認可決定確定後の10ヶ月後に一括弁済
・継続会員は、4%相当額を新預託金(10年据置)とした新会員権を発行しプレー権を保障
SBIキャピタルソリューションズ(株)は、東証一部に上場するSBIホールディングス(株)を中心に証券、金融、投資等に取り組むSBIグループ(北尾代表)の一員で、メザニンファンドの運営や事業再生ビジネスを手掛けている会社。
木下COOは、今回の件について「まだ正式決定ではない」としているが、「つつじヶ丘CCはコンスタントにお客が入り、収益もいいコース」として、支援に入る方針を決めたという。
また今後、同社が所有会社の株式(会社分割方式)を引き受けてオーナーとなった後も、ゴルフ場の従業員は基本的に継承し、従来の運営会社・(株)エアプレイスにゴルフ場運営を任せる意向を明らかにしている。
ちなみに、「メザニン」とは”中二階”の意味で、ミドルリスク・ミドルリターンを狙う投資を指す。木下COOは、「(私共のスタンスは)ゴルフ場とチームアップして、再建を目指す」としている。
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