パインツリ−ゴルフクラブ(18H、岡山県高梁市)の親会社、株式会社ゴルフ・リソース・マネジメント(GRM、東京都大田区、櫻井智純代表取締役、資本金1000万円)が同社2コース目となる福岡雷山ゴルフ倶楽部(18H、福岡県前原市大字川原807、TEL092-323-8181)を傘下に収めたことや、同GCが預託金の償還対策で会員権の分割を行うことが明らかになった。
会員に宛てた平成17年9月吉日付けの通知では、GRMは(株)ランビルディングから、同GCを経営する福岡雷山ゴルフ倶楽部(株)(本社=コースと同、資本金4億円)の株式を取得し、GRMの瀬川政幸取締役が代表取締役に就任したと報告している。
福岡雷山GCは、飲食店ビル等を20棟近く経営するラインビルディング・グループが開発し、平成8年8月に会員制でオープン。しかし、開発費が負担となり福岡雷山GC(株)は、西日本銀行(現、西日本シティ銀行)の管理下に入っていた。
会員募集は平成6年から正会員980万円(預託金850万円)、法人正会員1960万円(預託金1700万円、2名記名)等で行い、現在は正会員約1000名(預託金総額約80億円)が在籍している。
この預託金の据置期間はオープン後10年間で、来年8月から償還が順次発生する。このため、会員に会員権分割等について提案したもの。
会員権については”プレー権を含む財産としての会員権を永続的に確保することを最重点”だとして、額面1700万円は4分割、850万円は2分割(450万円は分割無し)を行う(分割後会員は2000名弱に)。
また据置期間は、分割の有無にかかわらず分割開始後10年間(今年10月1日から平成27年9月30日まで)で、その据置期間満了後は別途定めた償還額の範囲で償還を受付、償還請求額がそれをオーバーした場合は、抽選償還するとしている。
一方で、名義書換を10月1日から開始。開始の理由は、来年から会員権売却損に損益通算の制度を適用できなくなる可能性があるためとしている。
ちなみに、株式の売買は通知よりもかなり前に行われているが、通知までの間に(株)整理回収機構(RCC)を含む金融機関等の債権債務の整理を行う一方で、預託金の償還対策を理事会に相談していたことから、経営交代等の発表が9月にずれ込んだようだ。
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