大手ゼネコンの大林組は、不動産の(株)丸増(東京都千代田区)の関連会社・茅場町建物(株)と共同経営(大林組40%、茅場町建物60%)していたパブリックの阿蘇ハイランドゴルフコース(18H、熊本県阿蘇市乙姫2052、TEL0967-32-1448)を含むリゾート施設を地元不動産会社に売却した。
買収したのは、不動産売買や賃貸管理などを行っている(株)コスギ不動産(熊本市九品寺3-15-4、TEL096-366-5000、小杉康之社長、資本金1000万円)で、ゴルフ業界に参入するのは初めて。リゾート施設はゴルフ場の他にテニスコート(16面)、プール(25メートル)などの施設がある。
これら施設と周辺の別荘用地を大林組と茅場町建物から買収するとともに、施設の管理・運営会社「阿蘇ハイランド開発(株)」の株式を取得し傘下に収めたもの。阿蘇ハイランド開発の代表には、小杉社長が就任している。
コスギ不動産では、別荘用地の販売(約100区画は販売済みも未分譲用地が数十区画あり)する他に、温泉を掘ってクアハウスやオートキャンプ場を建設し、総合リゾート施設として整備する計画を進めている。また買収費を含む総事業費として10億円を見込んでいる。なお、ゴルフ場名は当面変更しないという。
ちなみに、同ゴルフ場は昭和51年に9ホールでオープンし、平成8年には増設9ホールが完成して18ホール営業になった。今回の売却で、大林組の関連する既設ゴルフ場は、デイスターGC(27H、千葉県)等3コース(住友ゴム工業と共同経営のダンロップGC含む)となった。
一方、茅場町建物(旧・洋伸不動産、平成16年3月の会社分割で、ゴルフ部門を引き継ぎ現社名に)の関連するゴルフ場は千葉セントラルGC(18H、千葉県)の1コースのみとなった。
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