大阪の不動産賃貸業者が、ローンスター(LS)グループ傘下となった地産系のチサンカントリークラブ秋田(18H、秋田県)を買収したことが、このほど分かった。
買収したのは、ビル・マンションを数棟所有して賃貸を行っている(株)パインランド(大阪市中央区谷町1-5-6、TEL:06-6947-0066、松島千賀子社長、資本金5000万円)。平成16年12月に(株)地産の会社分割で新設された秋田ゴルフクラブ(株)の株式をLSグループから取得して傘下に収めた。
秋田GC(株)はコースに本社を置き、代表取締役には松島社長が就任し、今年3月10日から新体制で営業を行っている。
株式の取得による経営交代なので、会員の権利義務については変更なく、従来通りの運営を行っている。従業員についても継続雇用しているが、LSグループのパシフィック・ゴルフ・マネージメント(株)(PGM)に業務委託をしている関係から、支配人は同グループの吉川晴夫氏が総支配人職で就任した。
(株)パインランドでは「ゴルフ場事業への進出を目指して2〜3年前から探していた。債権債務が整理されたゴルフ場は将来的にも事業として魅力があり、長期的な経営ができる」と語っており、ゴルフ場事業を拡大する意向を示した。ちなみに、今回はゴルフ場売買に実績のある(株)田村トラスト(大阪市北区)が仲介役となった。
ゴルフ場名は、経営交代による急激な変化による混乱を避けるため変更しないが、来年1月からは「秋田プレステージゴルフ倶楽部」にする予定という。
ちなみに、PGMの上場を目指すLSグループは、傘下ゴルフ場の再編を行っており、今後も同グループから離れるゴルフ場がありそうだ。また、外資系企業はムーア・グループ等がゴルフ場を手放すなどしており、外資のゴルフ場事業に関する戦略は新たな段階に差し掛かっている。
↓↓↓ 平成26年12月15日追加
平成26年11月30日をもって、秋田プレステージGCを閉鎖とHPで案内
|