霞台CCと寄居CCの更生計画案の賛否を問う関係人集会が相次いで開かれ、両案とも賛成多数で可決した。今後、両社は会社分割等を行いゴールドマン・サックス(GS)グループの(株)アコーディア・ゴルフ(東京都渋谷区、竹生道巨社長)入りすることになる。
GSグループ傘下の国内既設ゴルフ場は、現在98コース(本紙既報の旧・三井住友建設の5コース等含む)、目標の一つとなっていた100コースとなる。
霞台CCの関係人集会は平成18年7月21日に開かれた。決議結果は更生担保権の部100%の同意、一般更生債権の部では83%の同意で更生法の可決要件を満たした。
一方、寄居CCの関係人集会は7月24日に開かれた。決議結果は更生担保権の部100%の同意、一般更生債権の部では83・6%の同意で、7月31日には更生計画認可決定が東京地裁から下りる予定となっている。
更生計画案に基づきアコーディア側は、霞台CCの場合は全株式を消却後に発行する株式の全部を取得することで、また寄居CCの場合は会社分割でゴルフ場事業を承継した会社の株式の全部を取得することで、傘下に収める。
会員に関する両社の更生条件は、霞台CCの退会会員の場合は預託金(30〜1600万円)を57・7%カットし、残り42・3%を更生計画認可決定確定後3ヶ月以内に一括して弁済し、継続会員は57・7%カット後の42・3%を新預託金にする。
寄居CCの退会会員の場合は預託金を81%カットし、残り19%を12月15日までに一括弁済し、継続会員は81%カット後の19%を新預託金とする。
世界有数の金融グループであるGSグループ(本部=ニューヨーク)は、平成13年12月に日東興業グループ会社の株式を取得して日本のゴルフ場業界に初参入。以降、旧・緑営グループ、スポーツ振興グループ等を次々と傘下に収め、約5年で100コースの目標を達成する。
日本国内でのライバルは、12年10月にフォレスト三木GC(18H、兵庫県)を買収し参入したローンスター(LS)グループ(運営はPGM)で、両グループはゴルフ場買収でしのぎを削っている。LSグループの保有ゴルフ場は97コースなので、現在のところGCグループがトップに立っている。 |