(株)大分フラワーカントリークラブ(資本金5000万円、大分県東国東郡安岐町油留木2697、竹増誠之社長)は、3月29日に債権者である(株)ヒルクレストゴルフクラブ(負債約500億円、栃木県、2000年8月民事再生)から、大分地裁杵築支部へ破産を申し立てられていたが、平成14年4月15日に同地裁より破産宣告を受けた。(ヒルクレストゴルフクラブはイ・アイ・イーインターナショナルの元グループ企業)
破産管財人は古庄玄知<こしょう・はるとも>弁護士(大分市城崎町2-1-5、電話097-532-0744)。
同社は、大分県安岐町油留木地区におけるゴルフ場開発を目的として1993年(平成5年)8月に設立され、95年の夏から秋にかけてゴルフ場「大分フラワーCC」をオープンする計画のもと工事を行い、会員権を個人・法人合わせて約280口を販売していた。
ゴルフ場建設資金は、旧・東京協和信用組合、旧・安全信用組合から調達していたが、イ・アイ・イーグループの総帥だった高橋治則氏の乱脈経営により、両信組が95年3月に経営破綻したため資金がストップしていた。
その後所有不動産に対し仮差押命令を受け、同年11月には工事が中断、さらに、96年2月には工事請負業者から資金の回収や今後のメドが立たないとして工事契約を解除されていた。
近年は、工事再開のメドが立たないまま、2000年2月には競売開始の決定を受けたが、購入者が現れず事業再開が困難な状態となっていた。
こうしたなか、(株)イ・アイ・イーインターナショナルが2000年6月に破産宣告を受けたことで、これに連鎖して(株)ヒルクレストゴルフクラブが2000年8月に民事再生法を申請していたが、その後、ヒルクレストゴルフクラブの再生手続きを進めるなか、当社に対しての債権債務の整理を進めるために破産を申し立てていた。
負債は約145億円。
↓↓↓ 平成28年6月24日追加
大分フラワーCCの計画地のメガソーラー建設が頓挫
(株)トーカイ(岐阜市若宮町9-16、TEL:058-263-5111、小野木孝二代表取締役)のグループ会社で、大規模太陽光発電施設の運営・管理並びに売電事業を手掛ける九州メガソーラー(株)(大分県大分市豊町1-3-41、TEL:097-536-6067)が、同用地150ヘクタールにメガソーラー発電所を計画。
同用地はゴルフ場計画が破綻後、国東市土地開発公社が取得していたもので、九州メガソーラーが賃貸してメガソラーを計画していたが、地元の反対で頓挫したという。
(株)トーカイは、病院リネンサプライや病院運営の周辺業務受託を行う会社だが、平成24年11月より再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用した太陽光事業を全国10カ所に展開。九州メガソーラー(株)は太陽光事業の拡大を目指すため平成26年に子会社化していたもの。
(株)トーカイ URL=https://www.tokai-corp.com/ (表示方法)
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