民事再生手続き中の同GCを経営する(株)グレンバレーは、平成17年8月1日にグリーンヒル長岡GCの営業権を新会社の(株)ゼルコバ(住所同、樋熊隆治社長、資本金2000万円)に譲渡し、資産管理会社となることを明らかにした。
また、同GCは中越地震で被害にあったコース・クラブハウスの復旧工事を迅速に進めており、8月1日から営業を再開することを決めた。
営業譲渡を受けるゼルコバは、婦人服製造の(株)樋熊商店(長岡市、樋熊社長)の出資した会社で、同社は、”ファンド”から提供を受けた資金で(株)グレンバレーを支援する。
ファンド名は「中越復興ファンド」で、県内企業の有力者が出資。1部上場の(株)トップカルチャー(新潟市)の清水秀雄社長や各種の専門学校を経営する新潟総合学園の池田弘理事長が出資している。
復旧工事は、ファンドから提供を受けた資金を投じて行っており、崩壊した進入路や、土砂崩れにあった1・2・8番ホールの工事を7月一杯までに終了する。ハウスについても8月1日の営業に向けて修復を進めている。
工事は福田組が行っており、工事費は2〜3億円になるとしている。ちなみに8月1日から3日までは会員コースを無料開放し、5日から通常営業を行う予定になっている。
一方、会員に対する再生条件は、全会員に預託金の0・4%を弁済(一般債権者への弁済率は3000万円超の部分が0・033%、3000万円以下の部分が0・4%)した上で、プレー権を保障するとしている。プレー権は無額面で譲渡可になる予定。なお、計画案の決議は8月3日締め切りの書面投票で行われる。
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