既報通り会員に預託金を返還し倶楽部を解散、営業譲渡を決めていた、住友生命グループで栄泉不動産系列のアークよかわゴルフ倶楽部(18H、兵庫県美嚢郡吉川町西奥826、TEL0794-73-0705)は平成14年3月7日に経営会社・(株)アークよかわゴルフ倶楽部(資本金216億5000万円)の株式を、米国投資ファンドのローン・スターグループに売却、経営交代していたことが分かった。
売却側の栄泉不動産(株)では、今回の譲渡契約に関し「相手方との守秘義務がありコメントできない」として、譲渡代金はおろか譲渡先も明らかにしていないが、「手を離れているのは事実」とし、会員への預託金返還手続きは大筋で終了したことを明らかにした。
一方、同倶楽部では既に、ローン・スターのゴルフ場運営会社、パシフィック・ゴルフ・マネージメント(PGM)が入り、新体制を整え始めている。
従業員は引き続き雇用されており、パブリックコースとして通常営業を行っている。3月末までは、引継ぎ期間として旧倶楽部の運営体系を取り、4月1日からは料金体系などを一新するとしている。
ところで同倶楽部には、預託金の返還を受けた旧会員(個人正会員36名、法人正会員292名=追加登録者が他に236名)がいるが、PGMでは5月末まで旧会員料金でプレーできる措置を講じている。
同社では「旧会員の中にはこのコースのファンであった方もおられるから」と、特別期間を設けたという。
また、6月以降の取り扱いについては「旧会員にアンケートを取ってみて、その結果で例えば新たに会員になりますかという提案をするかもしれない」という。
PGMでは「どのような形態の会員権になるかは未定ですが、コースを気に入って下さっているゴルファーは大切な存在です」と話している。
なお、アークよかわGCの社長にはPGMのジョセフ・エドワード・レニハン社長が就任。ローンスターのゴルフ場は3月6日に再生計画認可決定の出た秦野CC(神奈川県)を含め14コースとなったが、更生法申請でスポンサー候補となった大宝塚GC(兵庫県)などに続々名乗りを上げており、急拡大している。
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