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ゴルフ場経営・ミサワホームグループ・(株)エム・エル・シー・民事再生法を申請 |
帝国データバンクより、平成16年12月28日 |
東証・大証・名証1部上場のミサワホームホールディングス(株)のグループ会社である(株)エム・エル・シー(資本金73億2445万円、杉並区高井戸東2-4-5、代表伯川八月生氏)、ティー・ジー・アール(株)(資本金3000万円、新宿区西新宿2-4-1、代表今泉晃氏)、中条町リゾート(株)(資本金8550万円、新潟県北蒲原郡中条町小牧台900、代表今泉晃氏)の3社は、平成16年12月28日に東京地裁へ民事再生法を申請し、同日保全命令を受けた。
申請代理人は、(株)エム・エル・シーが岡正晶弁護士(千代田区丸の内2-4-1、電話03-3212-1451)、ティー・ジー・アール(株)および中条町リゾート(株)が服部弘志弁護士(中央区銀座1-8-14、電話03-3561-8686)。
(株)エム・エル・シーは、ミサワホーム(株)(新宿区)の100%出資の子会社で、都市開発の企画などを目的に1995年(平成7年)4月に設立。
その後、グループの業務効率化を目的に2001年3月にグループ向け輸送業に転換(今年11月に輸送業務からは撤退)すると同時に、同グループのゴルフ場経営会社を合併、「ミサワアドニスゴルフクラブ」(岐阜県恵那郡)と「ブラッサムガーデンクラブ」(山形県西村山郡)の2カ所のゴルフ場運営を引き受け、2004年3月期には年収入高約86億3400万円を計上していた。
ティー・ジー・アール(株)は、1989年(平成元年)10月に設立。ミサワホーム(株)(新宿区)100%出資の子会社で、「タロフォフォゴルフリゾート」(グアム島)の運営などを手がけていた。
中条町リゾート(株)は、1989年(平成元年)4月に設立されたゴルフ経営業者。ミサワホームグループのほか、地元の中条町や加治川村からの出資を受けた第三セクターで、95年9月に「ミサワカーディナルゴルフクラブ」(新潟県北蒲原郡中条町)を本オープンし、2004年3月期には年収入高約2億9900万円を計上していた。
しかし、ここに来てミサワホームホールディングス(株)および関連30社が産業再生機構の支援を得て再建を目指すこととなり(12月28日付けで同機構は支援を決定)、ゴルフ場事業からの撤退を決定。これまでのような支援を得られなくなり、今後の預託金償還問題に独自で対応することが困難となったことから、今回の措置となった。
負債は、(株)エム・エル・シーが約104億6400万円、ティー・ジー・アール(株)が約117億2600万円、中条町リゾート(株)が約69億300万円、3社合計で約290億9300万円。
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ミサワホームグループ、ゴルフ場を新設会社に営業譲渡 |
平成17年2月10日 |
『 ミサワホームホールディングス(株)のグループ会社3社は、平成16年12月28日に東京地裁へ民事再生法を申請し、同社及び関連30社が産業再生機構の支援を得て再建を目指すこととなり(12月28日付けで同機構は支援を決定)、ゴルフ場事業からの撤退を決定 』と報じたが、
平成17年1月31日に、再生法申請をしていない4社が開いた臨時株主総会で、4社が経営する5ゴルフ場の資産を、新たに設立した5社にそれぞれ営業譲渡することを決議した。同グループは、ゴルフ場全て売却する方針を決定しており、各社の新設分割により売却を行うことが判明した。
4社の新設分割により売却されるゴルフ場は、
・(株)ミサワホーム福島(齋野國和代表)は、
新設会社・(株)杜の公園ゴルフクラブに、ミサワ杜の公園GC(宮城)を継承
・ミサワホーム(株)(佐藤春夫代表)は、
新設会社・(株)北海道ゴルフリゾートに、ミサワ北海道Gリゾート(北海道)とリゾートを継承
・(株)ミサワテクノ(佐藤代表)は、
新設会社・ガーデンゴルフクラブ(株)に、ミサワガーデンC(栃木)を継承
新設会社・ブリティッシュガーデン(株)に、ブリティッシュガーデンC(山梨)を継承
・瀬戸内リゾート(株)(今泉晃代表)は、
(株)瀬戸内ゴルフリゾートに、瀬戸内GR(広島)・別荘地(ホテル事業含む)を継承
→ その後の経過・関連記事
今回新設分割することにしたゴルフ場は、”ミサワ”の冠を外した新会社が用意されることになる。
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(株)エム・エル・シーの2コース・会員案のスポンサーで一本化 |
平成17年5月12日 |
平成16年12月28日に民事再生法を申請したミサワホームグループで、平成13年からミサワアドニスGC(岐阜)とブラッサムガーデンC(山形)を経営の(株)エム・エル・シーは、スポンサーに宮城県で2ヶ所のゴルフ練習場などを経営する(株)三和地所に内定した再生計画案をまとめ、会員を含む一般債権者に配布したことが判明した。
既報通り同社は、ミサワホーム(株)の産業再生機構入りで支援が受けられなくなり、会員の預託金償還に対応するのは不可能とし再生法を申請。会社側のスポンサーは一度内定していたが、会員側提案のスポンサーに変更され、会社と会員側連名で提出した初のケースとなった。
会社側(再生会社)はスポンサー型の再生計画案
入札の結果、8000万円(2コース計)の評価額を提示したゴルフ場再生ファンドの(有)ジャパン
ゴルフプロジェクトとスポンサー契約を締結し、4月11日に再生計画案を提出。
会員側(天童市の会社など会員3名)は、
評価額1億3000万円を支払う三和地所をスポンサーとした計画案を5月2日に提出。
再生会社では、会員側提出の計画案を検討した結果、
@ 評価額
A 支援の確実性(三和地所は2億円を預託済み)
B 経営意欲・運営能力都会員のプレー権確保
C 会員の多くの賛同見込みがある
D 従業員の継続雇用
の点からも会員側提出の計画案に一本化することが債権者の利益に最も資すると判断、先のスポンサーも円満に辞退して、6月10日に三和地所とスポンサー契約を締結したという。
再生計画案によると、債権者への弁済には三和地所が支払う1億3000万円を原資にするとともに、ミサワキャピタルから貸付金(28億5000万円)回収により追加弁済する。
確定再生債権額は88億円余で、内ミサワホーム(株)の再生債権約3億円は全額免除を受け、その他債権者には認可決定確定後1ヶ月以内に三和地所が払い込む日をクロージング日とし、その2ヶ月以内に、
@ 10万円以下は100%弁済
A 10万円超は、1・67%弁済
※第一回弁済(合計平均弁済率3・04%)とし、貸付金回収状況により第二回弁済を行う
B 継続希望の会員には、プレー会員権(無額面、譲渡・相続可)を発行
尚、再生計画案の賛否を問う債権者集会は、平成17年7月20日に東京地裁で開かれる予定。
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ミサワアドニスGC(岐阜)とブラッサムガーデンC(山形)の経営会社・(株)エム・エル・シー
再生計画案が可決し、認可決定を受ける |
平成17年8月1日 |
平成17年5月12日既報通り、ミサワアドニスGC(岐阜)とブラッサムガーデンC(山形)の経営会社・(株)エム・エル・シーの債権者集会が、同年7月20日に東京地裁で開かれ、債権者数約98%、債権額約87%の賛成多数で、スポンサー型の再生計画案を可決し、同日同地裁から認可決定を受けたことが判明した。
既報通り、計画案の基本方針は、スポンサーとなる(株)三和地所が(株)エム・エル・シーを資本金減増資で子会社とし支援を行うもので、会員等への弁済率は第一回が平均3・04%で、貸付金回収状況により2回弁済を行う。継続を希望する会員にはプレー会員権(無額面、譲渡・相続可)を発行する。
スポンサーとなる(株)三和地所は、宮城県で2ヶ所ゴルフ練習場を経営、プロゴルファーが取締役になっているなどゴルフ場経営に意欲があるという。
↓↓↓
平成18年4月8日より「ニューブラッサムガーデンクラブ」に名称変更
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ミサワカーディナルGC・匿名組合がスポンサーに |
平成17年6月10日 |
ミサワカーディナルゴルフクラブ」を経営する中条町リゾート(株)は、会員を含む一般債権者に資本注入型の再生計画案を配布。計画案によると、有限会社ジャパンゴルフプロジェクト(以下、プロジェクト社)がスポンサーとなり、100%減資後に中条町リゾートが発行する新株式を全て引き受ける。減増資は計画案の認可決定確定の日から2週間以内に実施されることになっている。
プロジェクト社は匿名組合出資による投資ファンド会社で、このように匿名組合を活用して再生手続きを行った例にはサザンクロスCC(静岡県)、ロイヤルシップ札幌(北海道)などがある。ちなみに、プロジェクト社の投資総額は新株取得費用や貸付金を含めて1億円程度になるようだ。→匿名組合出資とは
会員に関する再生条件は、預託金を大幅カットした上で、残りを退会するか継続するかにかかわらず、認可決定確定の日から3ヶ月以内に一括弁済する。会員権は、無額面で譲渡可の会員権(いわゆるプレー会員権)を発行する。
弁済率については使用しない資産の売却等もあり確定しておらず、数式で表示。但し、おおよそとして「1・04%」の弁済を見込んでいるとし、少なくとも破産配当率の0・295%を上回る0・76%を弁済すると確約している。
ちなみに、債権者総数は届出と自認債権者を含め計982名(内会員980名)で、その債権総額は122億円余(内預託金66億円余、ミサワホーム55億円余)となっている。ミサワホームは債権の全額を放棄する。なお、計画案の賛否を諮る債権者集会は6月22日に開かれる。
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ミサワカーディナルGC・匿名組合支援の計画案否決・続行決議へ |
平成17年7月26日 |
「ミサワカーディナルゴルフクラブ」を経営する中条町リゾート(株)の債権者集会が平成17年6月22日に開かれ、再生計画案の賛否を図ったが、議決権総額61%余の賛成を得たが、出席債権者数689名中201名(29・17%)に当たる201名の賛成しか得られず、可決要件の2分の1以上に満たなかったため、続行決議(日程は8月17日)となったことが判明した。
同計画案は前述通り、匿名組合出資による投資ファンド会社の有限会社ジャパンゴルフプロジェクト(以下、プロジェクト社)がスポンサーとなり、100%減資後に中条町リゾートが発行する新株式を全て引き受ける内容だった。
会員に関する再生条件は、預託金を大幅カットした上で、残りを退会するか継続するかにかかわらず、認可決定確定の日から3ヶ月以内に一括弁済する。会員権は、無額面で譲渡可の会員権(いわゆるプレー会員権)を発行する。
可決要件を満たさなかったのは多くの会員が計画案に反対したため。今のところ会員側に計画案を提出する動きはない模様で、続行決議で再度可決しなかった場合、通常では破産に移行する。
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ミサワカーディナルGC(新潟県)・再生計画案否決で破産へ |
平成17年8月20日 |
『 ミサワカーディナルゴルフクラブ(新潟県胎内市小牧台900)を経営する中条町リゾート(株)の債権者集会が平成17年6月22日に開かれ、再生計画案の賛否を図ったが、賛成率が人数で過半数割れして続行決議となった 』と報じたが、
続行決議となった債権者集会が平成17年8月17日に開かれ、再生計画案の賛否を決議したが、議決権総額は56・51%の賛成を得たが、出席債権者数669名中128名(19・13%)しか得られず可決要件の過半数を満たさず、今回も否決されたため、同社は「破産」することが確定的となった。会員は、民事再生法による再建ではなく、あえて破産を選択したという。
東京地裁は同日、再生手続きの廃止決定と保全管理命令を下し、保全管理人に藤原総一郎弁護士(TEL:03-5223-7729)を選任したことが判明した。
否決された背景には、同GC会員で組織した「ミサワホームに対する責任追及によって預託金の償還を実現する会」の活動が大きかったようで、親会社・ミサワホーム(株)が会員募集(販売総代理=ミサワリゾート(株))に関わり、預託金の返還を保証していることから返還義務があるとし主張して活動していたという。
計画案では有限会社ジャパンゴルフプロジェクトがスポンサーとなって再建するとしていたが、会員側は「同プロジェクトのバックはミサワグループ」であるとして、不信感を募らせて反対票を投じたとしている。
会員組織の代理人・赤羽宏弁護士は「すでに、いくつかのスポンサーが名乗りを上げている。それらのスポンサーには会員の権利を守るように働きかけて行き、ミサワホームに対しては、預託金の返還を求める裁判を起こす方針」と話している。
尚、中条町リゾートの債権総額は122億円余(内預託金66億円余、ミサワホーム55億円余)。
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ミサワカーディナルGC(新潟県)・破産開始決定 |
平成17年9月15日 |
平成17年9月13日、ミサワカーディナルゴルフクラブ(新潟県胎内市小牧台900)の経営会社・中条町リゾート(株)は東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。
破産管財人には、保全管理人の藤原総一郎弁護士(TEL:03-5223-7720)が選任された。
平成17年8月20日既報通り、8月17日に開かれた続行決議の債権者集会でも再生計画案が可決せず、同日再生手続きの廃止決定と保全管理命令を受けていたもので、計画案で示されたスポンサーの(有)ジャパンゴルフプロジェクトに同GCの会員が不信感を抱き、多くの会員が反対票を投じたため否決されたという。
但し、保全管理人の藤原総一郎弁護士の話によると、「以前から同CCを買い取りたいという企業が多くあり、企業名に関しては明かせないが、既に買受先は内定している」という。
なお、会員側は”今回の事態は同社の親会社だったミサワホームにも責任がある”として、提訴する方針を固めている模様。
負債は69億300万円(内、会員約1000名の預託金は約67億円)。
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ミサワカーディナルGC(新潟県)・ミネルヴァ債権回収(株)が買収 |
平成17年12月15日 |
再生計画案が成立せず、今年9月に破産手続きの開始決定を受け、破産管財人の管理下となっていた、中条町リゾート(株)経営「ミサワカーディナルゴルフクラブ」(TEL:0254-43-7200)が、平成17年12月1日に経営交代し、新経営陣が来年4月に新生オープンする準備を進めていることが判明した。
同GCを買収したのは、上場企業のオリンパス(株)系列のミネルヴァ債権回収(株)(東京都千代田区麹町3-5-19、TEL:03-3221-9211、鹿野忠男社長、資本金5億円)の100%子会社・有限会社MVゴルフ新潟中条(住所=同、水池祐代表取締役、資本金300万円)という。
ミネルヴァ債権回収としては、昨年12月に取得した小杉カントリークラブ(富山県)に次ぐ2コース目の経営となる。また、運営は小杉CCと同様に(株)ティアンドケイ(T&K、東京都港区麻布永坂町1、TEL:03-3560-6535、川田太三代表取締役)に委託し、従業員も再雇用した。
ミネルヴァ債権回収 http://www.minecoa.com
東京都千代田区麹町3-5-19、代表取締役社長 鹿野忠男、株主:ITX株式会社
在籍していた会員1000名強(募集金額は600・800・1000万円など)の処遇が問題となるが、水池代表は「プレー権は保障する」と語っている。具体的には無額面で、譲渡可のプレー会員権にするとしているが、名変開始時期については、理事会に諮るなどの手続きなどもあり、来年秋以降になる模様。
ちなみに、ゴルフ場名は(仮称)「MVゴルフクラブ」としているが、名称を公募する考えもあるようだ。また、これまでは電磁誘導カートによるキャディ付きプレーだったが、来春には乗用カートを導入して、キャディつきで営業する予定としている。
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ミサワカーディナルGC(新潟県)、「櫛形GC」と名称変更 |
平成18年3月10日 |
ミサワカーディナルGCは、ゴルフ場名を「櫛形ゴルフ倶楽部」(18H、新潟県胎内市小牧台900、TEL:0254-43-7200)と変更し、雪解け後の平成18年4月の第2週頃に営業を開始、4月末にグランドオープンする。
同ゴルフ場は既報通り、上場企業のオリンパス(株)系列のミネルヴァ債権回収(株)(東京都千代田区麹町3-5-19、TEL03-3221-9211、鹿野忠男社長、資本金5億円)の100%子会社・有限会社MVゴルフ新潟中条(住所=同、水池祐代表取締役、資本金300万円)が、破産した中条町リゾート(株)から買収した。
旧会員には、無額面で譲渡可のプレー会員権を付与しており、順次その手続きを進めている。
なお、破産の中条町リゾート(株)から会員を含む債権者への配当率が決まった。同社の一般債権は118億7738万円弱で、これに対して配当金額は2635万円弱となっている。その結果、約0.22%が配当できるという。
同社には担保権付債権はなかったことから、破産したゴルフ場会社では珍しく配当を確保できた。配当は3月末に行われる予定。
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