東証1部上場の日神不動産(株)(東京都新宿区新宿5-8-1、神山和郎代表取締役会長、資本金36億3632万円)は、平川カントリークラブを経営し、昨年12月14日に民事再生法の適用を申請した(株)平川カントリークラブのスポンサーになることを4月11日に発表した。また、(株)平川CCは同日、日神不動産をスポンサーとした再生計画案を会員を含む債権者に送付した。
以前の掲載で、スポンサーとして日神不動産が内定していることを報じているが、同社の正式発表及び再生計画案によると、再生計画の認可決定確定を前提に(株)平川CCを100%子会社にするとしている。子会社化の方法としては、発行済株式(600株)の全部を無償償却した後に新株(1800株)の全部を同社が9000万円で引き受ける。
同社は今年1月31日に1億3000万円を(株)平川CCに緊急融資しており、今後も金融機関(千葉県信連、中央三井信託、京葉銀行)の別除権の解除等で11億7000万円を拠出するとしている(この他にも必要資金を5億円ほど見込んでいるようだ)。
会員に関する再生条件は、
@ 会員本意の運営、
A ゴルフ場名称は維持する、
B 会則の会員数を超えた新規会員募集は行わない、
C ゴルフ場の収益は、ゴルフ場のみのために使用する、
・・・などを前提条件に挙げている。その上で、退会会員に対しては、預託金95%カット後の5%を認可決定確定の日から5ヶ月以内に一括弁済するとしている。
一方、継続会員に対しては、95%カット後の5%を預託金(10年据置)とした新証券を発行する。また、従来から行っている会員権分割(額面2000万円は正会員2口に、1550万円は正会員1口+平日会員権1口に分割)は確定日から1ヶ月以内まで受け付けるとしている。
ちなみに日神不動産は、アメリカで3コース(フォレスト・オークスCC等)を所有・経営しているが、国内では初のゴルフ場経営となる。同社では「アメリカで得たノウハウを平川CCにも生かしたい」と説明している。なお、再生計画案を決議する債権者集会は5月25日に開催される。
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