平成16年3月15日に東京地裁から破産宣告を受けた(株)岩瀬桜川カントリークラブ(資本金3000万円)の破産管財人・松田耕治弁護士(03・6212・5500)は、同年7月6日に開かれた第1回債権者集会で、同社の経営する岩瀬桜川CC(18ホール、茨城県西茨城郡岩瀬町大字門毛2150)の売却先を明らかにした。
買収したのは不動産業の(株)カネヒロ(東京都千代田区岩本町2の9の2、5687・1361、柳川兼宏社長、資本金1000万円)。同社は、金融機関等の不動産処理に関する事業を行っており、その関係もあり新生銀行から金融債権と同銀行が担保していた(株)岩瀬桜川CCの株式を譲り受けた。その上で、(株)岩瀬桜川CCの破産を申し立てていた。
破産管財人によると、7月中にも(株)カネヒロと契約を行い、10月にゴルフ場施設を引き渡すとしている。売却価格は4億3000万円で、この代金は税金関係の公租公課未納分の3億8927万円等に充当するため、会員を含む一般債権者への配当は期待できないと報告している。
ただし、ゴルフ場売却の条件に「会員のプレー権を保障する」旨の条件を盛り込んでいるとしている。
一方、同ゴルフ場を買収することになった(株)カネヒロの柳川社長は、本紙の質問に対し「預託金なしの会員権になる。譲渡可にするかどうかは別にして、経営を引き受けた後は当分名義書換えを一時停止する。
いずれにしろ、会員の意向も汲んで経営していきたい」と本紙に説明した。また、安定した経営に切り替えるために対策を検討中としている。なお、運営については、オペレーター会社に委託する方針という。
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(株)カネヒロは、汲i・G・Pホールディングス(住所同、柳川社長、資本金2000万円)を設立して、施設保有及び運営に当たらせている。
同社は、破産ということもあり法的には会員(約1300人)の権利義務を引き継がないが、平成17年度分の年会費(正会員2万5200円)、平日会員1万2600円)を1月31日までに支払うことと、旧証券を提出することを条件に新証券(プレー会員権)を発行するとしている。
会員の移行手続きの事務作業を終了した後の3月頃に名義書換を開始する意向も示している。
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