東京湾観光(株)の再生計画案(本紙4231号既報)に続き、緑営グループで9コースを経営する緑営開発(株)(東京都新宿区新小川町8-8、資本金1億円、鎌田隆介社長、申請代理人=片山英二弁護士、TEL03-3260-1192)の再生計画案が、このほど会員を含む債権者に配布された。
その計画案から沼田SCC(27ホール、群馬県利根郡白沢村高平2537-1)の会員については、同社経営の他の8コースに移籍させ、同CCはパブリックで運営する計画であることが明らかになった。
配布された再生計画案の骨子は、東京湾観光と同様で、ゴルフ場事業と温泉施設の賃貸事業に関する営業を分割し、ゴルフ場事業を引き継ぐ新会社(社名等未定)の株式はゴールドマン・サックス(GS)グループ側が取得し、その後緑営開発(株)を清算する(温泉事業は売却)−−としている。ゴルフ場の運営は、GSグループの(株)アコーディア・ゴルフが行うことになりそうだ。
債権者に対する弁済条件は、一般債権者及び退会会員への返済率は99・65%カットの0・35%で、会社分割期日から3カ月以内に一括弁済となっている。
緑営開発の清算手続きにおいて、残余財産が出た場合は追加弁済を行うとしている。継続会員については、カット後の0・35%をゴルフ場事業を引き継ぐ新会社に再預託(会社分割期日から10年据置き)し、プレー権を保障するとしている。
ところで、沼田SCC会員約2500名の処遇についてだが、同社経営の8コース(福島CC、新潟SCC三条Gコース、新潟SCC出雲崎Gコース、山形SCC、妙義SCC、児玉SCC、佐原SCC、玉川SCC)のいずれかに∴レ転するよう定めている。
希望者が特定コースに集中しないように、会員には移転コースの希望順位を第1〜8まで記載して申出書を提出するよう要請し、希望者が多い場合は順次抽選で移転コースを決めるとしている。
計画案が成立すると沼田SCCは会員ゼロになるわけだが、その後の運営について同CCの現地担当者は「アコーディアがパブリックで運営する。今年は9ホールをクローズし、18ホールで営業する予定」と説明している。
なお、再生計画案の賛否を問う決議は、書面投票(回答締切りは4月23日)で行われる。
↓↓↓ 平成16年5月10日追加
緑営グループ2社、再生計画案が可決し認可決定
平成16年4月28日、緑営グループ2社の再生計画案が書面投票により、集計の結果、賛成多数で東京地裁から認可決定を受けた。
@ スポンサー型の再生計画
・ スポンサーはゴールドマン・サックス・グループ
・社分割でゴルフ場事業と温泉事業を切り離す
A 再生条件
▽ 緑営開発株式会社(9コース経営)
・退会者への弁済率は0・35%で、会社分割期日から3ヶ月以内に一括弁済
・継続会員は0・35%をゴルフ場事業を引き継ぐ新会社に10年据置で再預託
※沼田スプリングスカントリー倶楽部(群馬)の会員は、同開発が経営する他8コースに移籍する
▽ 東京湾観光株式会社(5コース経営)
・退会者への弁済率は1・35%で、会社分割期日から3ヶ月以内に一括弁済
・継続会員は1・35%をゴルフ場事業を引き継ぐ新会社に10年据置で再預託
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