(株)ヘラルドコーポレーション(資本金3億円、愛知県名古屋市中区大須2-16-26、登記面=名古屋市中区錦3-11-23、古川爲之社長、従業員82人)は、平成15年12月5日に名古屋地裁へ民事再生法を申請し、同日、同地裁より開始決定を受けた。
申請代理人は鈴木五十三弁護士(東京都港区虎ノ門3-22-1、電話03-3578-8681)ほか2名。なお、監督委員には上野精弁護士(名古屋市中区丸の内3-15-15、電話052-971-5277)が選任されている。
当社は1921年(大正10年)に創業し、1948年(昭和23年)5月に喫茶・レストランなどの経営を目的に設立された。87年にはグループ会社を吸収合併し、映画館やボウリング場、アミューズメント施設の運営を手がけていた。
98年にはビジネスホテルの経営にも進出、ピーク時の99年1月期には年収入高約54億6000万円を計上していた。
さらに、2000年4月には約250億円を投じて三重県四日市市に「グレイスヒルズカントリー倶楽部」をオープン、関係会社が同ゴルフ場の運営を手がけるなど、近年まで事業拡大路線を推し進めていた。
その後は郊外型シネコンとの競合や景気低迷から業況は悪化、映画館および飲食店の不採算店閉鎖を余儀なくされ、2003年同期の年収入高は約31億7000万円に落ち込んでいた。
この間、ゴルフ場への投資に伴う借入金が収益を圧迫、2000年から4期連続の経常損失を余儀なくされ大幅な債務超過に陥っていた。このため、所有不動産の売却による有利子負債の圧縮を模索してきたが、担保資産価値の下落から売却が難航していたうえ、2007年から始まるゴルフ場の預託金(約96億円)の償還の見通しも立たなくなっていた。
負債は約300億円。
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