岡山リゾート開発(株)(資本金9000万円、岡山県総社市奥坂666、鈴木太能勢社長、従業員47人)は、平成15年9月24日に岡山地裁へ民事再生法を申請し、同日保全命令を受けた。申請代理人は青海利之弁護士(大阪府大阪市中央区北浜2-3-9、電話06-6201-0445)。
監督委員には藤浪秀一弁護士(岡山県岡山市南方1-4-3、電話086-224-0220)が選任されている。
同社は、1988年(昭和63年)2月に設立され、「鬼ノ城(きのじょう)ゴルフ倶楽部」の経営を行っていた。同ゴルフ場は中国地方を代表するコースとして約180億円を投下し92年11月にオープンしたが、バブル崩壊後の開業となったため、当初より来場者数は計画を下回るなど運営面では厳しい状況が続いていた。
その後、95年にはプロゴルフトーナメントを開催し全国的な知名度がアップ、来場者数が増加に転じ、ピーク時の96年9月期には年収入高約9億2200万円を計上していた。
しかし、景気低迷が長引くなか、来場者数の減少や客単価の下落などから、2001年同期の年収入高は約8億100万円にとどまっていたうえ、2002年11月には預託金返還期限が到来。預託金については、返還の10年間延長を会員に求め交渉していたが厳しい状況となり、今回の措置となった。
負債は約164億円(うち預託金約152億円)。
↓↓↓ 平成16年4月15日追加
鬼ノ城GC、吉備システム(株)がスポンサーの再生計画案が可決
民事再生手続き中で「鬼ノ城ゴルフ倶楽部」の経営会社・岡山リゾート開発(株)(鈴木太能勢社長)の債権者集会が4月6日に開かれ、出席債権者数で97・7%(488名中613名、総数は613名)、議決権総額81・9%の賛成多数で賛成か計画案が可決した。
鬼ノ城GC URL=https://www.kinojo.jp/ (表示方法)
計画案は、コンピュータソフト開発の吉備システム(株)グループ(岡山県岡山市北区国体町1-5、TEL:086-256-9301、松尾雅卿代表取締役社長)をスポンサーに迎え再建を目指すもので、岡山リゾート開発の株式を100%減資し、新資本金9000万円を吉備システムが出資して傘下に収める。
会員(約700名)及び一般債権者への弁済条件は、
・退会会員及び一般債権者は、預託金を91・2%カットし残る8・8%を
認可決定確定4ヶ月後に一括弁済
・継続会員は、86・8%カットし残り13・2%を新預託(10年据置)
同グループは、同じく民事再生法を申請した三セクの吉備ゴルフクラブ(株)が経営するパブリック運営の岡山空港GCを平成13年に買収しており、鬼ノ城GCで2コース目となる。
吉備システム(株) URL=http://www.kibi.co.jp/
↓↓↓ 平成30年4月26日追加
鬼ノ城GC、名義書換を停止し5月から会員募集開始
「鬼ノ城ゴルフ倶楽部」(18H、岡山県総社市奥坂666、TEL:0866-99-8010)は、5月1日から名義書換(名変料50万円、年会費3・0万円=各税別)を停止し、同日より下記の通り会員募集を開始する。
・個人正会員:320万円(税別、登録料70万円、預託金250万円 50口)
・法人会員: 350万円(税別、登録料100万円、預託金250万円 30口)
・無記名法人:370万円(税別、登録料150万円、預託金250万円 20口)
現会員数は570名で、会員募集は平成18年の1次募集以来。預託金の据置期間はなく、退会希望会員には即預託金を全額返還しているという。
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