(株)北沢ゴルフ(資本金2000万円、東京都千代田区紀尾井町4-1、飯田康太郎社長)と関連会社の(株)丸の内ゴルフ(資本金7500万円、同所、同代表)、(株)康栄(資本金1000万円、同所、同代表)は、12月6日に東京地裁へ自己破産を申請していたが、12月19日に同地裁より破産宣告を受けていたことが判明した。
負債は、(株)北沢ゴルフが債権者約9名に対し約91億8900万円、(株)丸の内ゴルフが債権者約7名に対し約76億4400万円、(株)康栄が債権者約4名に対し約60億1900万円で、3社合計では約228億5200万円。
破産管財人は3社ともに高木茂弁護士(東京都中央区銀座2-7-6、電話03-3538-8351)。債権届け出期間は2002年1月16日までで、債権者集会及び債権調査期日は3月22日午後2時。
(株)北沢ゴルフは、1977年(昭和52年)3月に設立されたゴルフ用品卸売業者。91年2月期には年売上高約24億2000万円を計上していた。その後、92年1月に事業を停止し、94年6月には芝信金(代沢)で2回目不渡りを出し、銀行取引停止になっていた。
(株)丸の内ゴルフは、1981年(昭和56年)5月に設立されたゴルフ用品の小売販売、ゴルフ会員権の売買・仲介業者。91年4月期には年売上高約9億6000万円を計上していた。92年1月に事業を停止し、94年8月には第一勧銀(有楽町)で2回目不渡りを出し、銀行取引停止になっていた。
(株)康栄は、1984年(昭和59年)8月に設立された飲食店経営業者。バブル期には株式投資に参画し、91年1月期には年売上高約1億8500万円を計上していた。その後、92年に事業を停止し、92年8月には芝信金(代沢)で1回目の不渡りを出していた。
(株)康栄がバブル期に積極的に株式投資を行い、ほか2社の資金流用がささやかれるなど不透明な経理が指摘されていた。
また、株式、ゴルフ会員権を担保にした金融機関、ノンバンクからの借入金が多額にのぼり、その後の資産価値の下落から事業は行き詰まっていた。現在営業は行っておらず、資産背景も薄いため、債務返済は困難となっていた。
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