バブル崩壊以降から17年3月末までの法的整理コースを分析

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既設ゴルフ場の24%を占める法的整理コースを分析
(バブル崩壊以降から平成17年3月まで)

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ゴルフ特信より

 本誌ではこのほど、バブル崩壊以降に法的整理(民事再生法や和議・会社更生法・特別精算・破産)を申請した既設ゴルフ場を集計した。

 それによると、平成17年3月までに法的整理を申請した企業は440件で、コース数では既設575コース(法的整理申請後に開場した3コースは除く、今年2月に民事再生法を申請した新千歳CCは2度目の法的整理となるため今回修正)、建設・認可46コースとなった。

 この内、既設ゴルフ場の開場年別内訳は、平成4年が43コースで最多となり、以下平成5年38コース、平成3年37コース、昭和50年32コース、平成2年29コースなどとなった。やはり高額募集したバブル期前後や、専業グループがゴルフ場を拡大した昭和50年前後が多くなった。

 全国の既設ゴルフ場における、これら法的整理コース数の比率は24・3%で、開場年比率では昭和63年の44・2%を筆頭に、平成4年43・4%、平成5年41・3%、平成8年41・5%と計4年間で4割を超えている。

 また、バブル期前後の昭和62年から平成8年までの10年間(既設開場数は773コース)では282コース、36・5%が申請、昭和45年から54年までの10年間(既設開場数は777コース)では157コース、20・2%が申請した。表にある通り、昭和44年から平成14年での34年間で、2割を下回ったのは計9年間しかなかった。

 一方、既設ゴルフ場の都道府県別では件数で北海道が48コースでトップ、以下兵庫47コース、千葉45コース、茨城43コース、栃木33コースとなり、ともに既設ゴルフ場数が100コースを越える道県で上位を占めた。整理率は、福井が54・5%でトップ、以下香川40・0%、奈良39・4%、福島37・1%、石川36・0%となり、14府県で3割を超えた。

 首都圏では東京5・0%、埼玉16・9%、神奈川17・6%と、3都県で全国平均を下回った。これら傾向を見ると、都心からやや離れた地域で高くなっている。ただし、大阪に本社を置く専業グループが軒並み法的整理を申請したこともあり、大阪は29・9%とやや高率となった。

 運営形態別では575コース中96・3%に当たる554コースが会員を募集していた。これは既設ゴルフ場の完全パブリックコースの割合である11%と比較すると、やはり高くなっている。

 なお、今年4月以降の法的整理件数はグリーンヒル長岡GC(新潟)経営の潟Oリンバレー、五浦庭園CC経営の竃ワ来の2件で4月末までの法的整理件数は442件で、既設ゴルフ場577コース、認可・未着工46コースとなった。

 ※5月以降→[上石津GC(岐阜) ザ・サザンリンクスRGC(沖縄)、美濃GC(岐阜)、ギャラクシーRGC(兵庫)、阪奈CC(大阪)、備中高原北房CC(岡山)、笠間CC(茨城)]は含まず。

 大手ゴルフ場企業グループのほとんどが法的整理を申請して、ゴルフ場企業の法的申請のラッシュは峠を越えようとしているが、バブル期に開場した会員制ゴルフ場はまだ多く残っており、バブル期に限ると既設ゴルフ場の6割程度までは法的整理を申請する余地を残しているといえる。


バブル崩壊後の県別法的整理コース数


東 日 本 西 日 本
既設コース 法的整理 整理率 建設・認可
北海道 180 48 26・7% 4
青森 14 - - -
秋田 18 3 16・7% -
岩手 25 1 4・0% -
山形 19 5 26・3% -
宮城 40 11 27・5% -
福島 62 23 37・1% 3
茨城 127 43 33・9% 2
栃木 139 33 23・7% 3
群馬 83 24 28・9% 2
埼玉 83 14 16・9% 4
千葉 154 45 29・2% 7
東京 20 1 5・0% -
神奈川 51 9 17・6% -
新潟 46 13 28・3% 1
長野 77 5 6・5% 1
山梨 41 13 31・7% -
静岡 90 17 18・9% -
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合 計 1,269 308 24・3% 27
既設コース 法的整理 整理率 建設・認可
愛知 54 4 7・4% -
岐阜 88 17 19・3% 1
富山 16 1 6・3% -
石川 25 9 36・0% 1
福井 11 6 54・5% -
三重 78 25 32・1% 1
滋賀 42 11 26・2% -
京都 33 8 24・2% -
奈良 33 13 39・4% 1
和歌山 22 6 27・3% 2
大阪 38 12 31・6% -
兵庫 157 47 29・9% 5
岡山 55 15 27・3% -
広島 53 5 9・4% 1
鳥取 14 1 7・1% -
島根 11 - - -
山口 37 12 32・4% 1
香川 20 8 40・0% -
徳島 14 5 35・7% -
高知 11 2 18・2% -
愛媛 22 7 31・8% -
福岡 57 10 17・5% -
佐賀 21 4 19・0% -
長崎 26 8 30・8% 1
大分 25 3 12・0% 2
熊本 43 12 27・9% 1
宮崎 30 9 30・0% -
鹿児島 32 4 12・5% 2
沖縄 26 3 11・5% -
-
合 計 1,094 267 24・4% 19
既設コース 法的整理 整理率 建設・認可
東日本 1,269 308 24・3% 27
西日本 1,094 267 24・4% 19
全  国 2,363 575 24・3% 46


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開場年代別法的整理コース数
開場年代別法的整理コース数
開場年 コース数 整理数
昭和44年 25 5 20・0%
45年 27 6 22・2%
46年 38 6 15・8%
47年 37 10 27・0%
48年 89 17 19・1%
49年 130 27 20・8%
50年 152 32 21・1%
51年 120 21 17・5%
52年 88 17 19・3%
53年 56 9 16・1%
54年 40 12 30・0%
55年 20 5 25・0%
56年 11 3 27・3%
57年 17 6 35・3%
58年 14 6 42・9%
59年 25 9 36・0%
60年 35 13 37・1%
開場年 コース数 整理数
昭和61年 39 12 30・8%
62年 48 17 35・4%
63年 52 23 44・2%
平成元年 81 24 29・6%
2年 83 29 34・9%
3年 113 37 32・7%
4年 99 43 43・4%
5年 92 38 41・3%
6年 74 23 31・1%
7年 66 21 31・8%
8年 65 27 41・5%
9年 34 6 17・6%
10年 32 11 34・4%
11年 24 7 29・2%
12年 25 4 16・0%
13年 16 1 6・3%
14年 6 1 16・7%

一季出版株式会社発行のゴルフ特信・第4407号を参照させて頂きました。

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