富士の杜ゴルフクラブをアコーディア・ゴルフが取得し傘下に

　1月31日に茨城県の麻生カントリークラブの取得を表明したばかりの（株）アコーディア・ゴルフだが、今度は（株）秀地コーポレーションが保有する「富士の杜ゴルフクラブ」（18Ｈ、静岡県駿東郡小山町須走493、ＴＥＬ：0550-75-3003）を取得する旨を2月6日、自社ホームページ「プレスリリース」で下記の通り発表した（売却価額は未発表）。

　富士の杜ＧＣ　ＵＲＬ＝http://fujinomori.jp/　（表示方法）

　富士の杜ＧＣに関しては、「東名高速道路御殿場ＩＣから約12kmの場所に位置しておりますが、現在、新東名高速道路の建設工事を行なっており、2020年、ゴルフ場から約8kmの場所に御殿場ＩＣが開設予定であることから、今後、アクセスの大幅な改善が見込まれます」と、紹介されている。

　現在、（株）秀地コーポレーションを存続会社とし、富士の杜ＧＣの資産保有会社である（株）秀地ゴルフデベロップメント、同じく運営会社である（株）秀地ゴルフマネージメントを消滅会社とした吸収合併手続きを行なっており、2018年3月1日付で合併手続きが完了する予定という（完了後の3月1日に引き渡し）。

　（株）アコーディア・ゴルフ　 http://www.accordiagolf.co.jp/

　同ＧＣは昭和46年（1971年）10月に、日高ＣＣ（埼玉）グループから独立した高橋孝氏が独自に建設し、「太陽カントリークラブ」の名称でオープンさせた。和泉一介氏による設計で、フェアウェイが広く、フラットな造りとなっており、クラブハウスからは富士山を一望でき、そのロケーションはゴルファーの視覚も十分楽しませてくれる林間コース（全長6,558Ｙ、Ｐ72）。

　平成20年10月には、預託金（預託金の額面の多くは200万円）の据置期間が満了している会員に対し預託金の分割弁済を案内（返還は営業利益の範囲内で）。正会員・平日会員合わせて約3500名会員のうち約1500名が承諾した。

　しかし、平成24年9月7日に経営会社の（株）太陽カントリークラブ（高橋孝代表）が債権者から破産手続き開始を申立てられ、同年10月24日に破産手続き開始決定を受けた。負債は約52億700万円（うち預託金は約35億円）。その後ゴルフ場は一時クローズとなった。

　平成25年4月に、地権者側（破産管財人の元）が（株）秀地ゴルフマネージメント（菊地健代表取締役）を新経営会社と決定し、ゴルフ場名を「富士の杜ゴルフクラブ」に改め、これまで営業してきた経緯をもつが、旧会員には一切の説明もなくプレー権もなくなり経営交代が行われたため、会員からの苦情が殺到（弊社にもメールや電話が多く寄せられました）。

　→ 富士の杜ＧＣの過去の経緯

　その後は、30万円や35万円で会員募集を行い、現在でも開場5周年記念として正会員を35万円（全て入会金、年会費3万円＝各税別、募集人数：200名）で会員募集を継続しているみたいです（今日現在のホームページで確認、名義書換は停止中）。アコーディアへの売却に関する案内はないようです。

　　　　　↓↓↓ 平成30年5月31日追加

　（株）アコーディア・ゴルフは、今年の3月に株式を取得し傘下に収めた「富士の杜ゴルフクラブ」を同年7月13日にリニューアルオープンさせて、ACCORDIA GOLFブランドのコースとして運営開始する旨を自社ＨＰで発表した。

　リニューアルオープン日以降、全国約160ヶ所のゴルフ場・練習場で利用できるグループ共通の「ACCORDIA GOLFポイントカード」の使用と、公式予約サイト「アコーディアＷＥＢ」からのプレー予約が可能になる。