帝国データバンク(平成28年9月12日付、http://www.tdb.co.jp/)によると
「東京」 伊豆ゴルフ開発(株)(資本金9000万円、江東区佐賀1-11-11、代表清算人有木賢操氏)は、9月1日に東京地裁より特別清算開始決定を受けた。
申請代理人は西村國彦弁護士(千代田区内幸町1-1-7、さくら共同法律事務所、電話03-5511-4400)ほか1名。
当社は、1984年(昭和59年)5月に設立。86年8月に開場した「伊豆ゴルフ倶楽部」(静岡県伊豆市)と、併設するホテル「モンベルテ」の経営を主体に展開。「伊豆ゴルフ倶楽部」は、95万平方メートルの用地に18ホールを有する会員制のゴルフ場で、コース内にデザート(砂漠)、ドライリバー、3メートルの深さのグラスバンカーなど様々なトラップが点在。
米国ゴルフ雑誌などで世界の名コース・ベスト100や日本のベスト20コースに選ばれ、バブル期には法人を中心に会員数約900人を誇っていた。
97年3月期の年収入高は約8億3000万円を計上していたが、近年は同業者との競合で来場者が減少。販管費圧縮に努めていたが、回復のメドが立たず、2014年6月にゴルフ場及びホテルの営業権を伊豆ハイツゴルフクラブ&レジデンス(株)(登記面:東京都中央区)に譲渡。当社は2014年9月25日の株主総会の決議により解散していた。
負債は債権者約559名に対し預託金約30億円を含む約100億1200万円。負債規模は、吉田ゴルフ開発(株)(負債166億8700万円、8月民事再生法、鹿児島県)に次いで、今年2番目となるゴルフ場の大型倒産となった。
なお、営業権を承継した伊豆ハイツゴルフクラブ&レジデンス(株)は、預託金を承継していないほか、ゴルフ場は「伊豆ハイツゴルフ倶楽部」として営業を継続している。
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伊豆ハイツGC URL=http://izuheightsgolfclub.com/ (表示方法)
同GC(静岡県伊豆市地蔵堂845-67、TEL:0558-83-3500)は、東名高速道路・沼津ICより38q、修善寺駅から25分に位置し、大自然に恵まれた伊豆の中央に広がる日本初の英国リンクスタイプのゴルフ場(名義書換は停止中で会員権相場は建っておりません)。
同ゴルフ場を取得したのは、マレーシアの州王の関連で海外で投資事業等を行っている投資事業グループが設立した日本法人・伊豆ハイツゴルフクラブ&レジデンス(株)(東京都中央区銀座1-6-11土志田ビルディング3階、ロバート・ジェネイド、大場晃両氏の共同代表取締役)。
同社は、会員の預託金(預託金は永久債化済み)を承継しないが、プレー権は3年間メンバー扱いで継承し、その間にそれ以降の運営形態や会員の処遇などを再検討するとしていた。売却後に伊豆ゴルフ開発(株)は、清算処理を取る予定となっていたもの。
→ 伊豆ハイツGCの過去の経緯
↓↓↓ 平成28年12月21日追加
伊豆ゴルフ開発(株)、特別清算協定認可
伊豆ゴルフ開発(株)(有木賢操代表清算人、東京都江東区佐賀1-11-11)の特別清算協定案が、総議決権額で89・46%(約100億2785万縁のうち、約89億7095万円=3分の2以上の同意)、議決権者95・37%(367者中の350人=過半数の同意)の賛同を得て、11月29日付けで東京地裁から特別清算協定認可の決定を受けた。
協定案は、協定認可決定確定後2ヶ月以内に債権額の2%(利息及び遅延損害金除く)を支払うことが基本となっている。また、(株)悠々は協定案が確定した場合に協定債権をすべて放棄。有木氏は債権者への弁済金を賄うことができる金額(4200万円程度)の資金提供を行うとなっている
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