福井新聞(平成27年12月16日付) http://www.fukuishimbun.co.jp/ によると
掲載元URL=http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/85686.html
福井新聞によると、昭和37年9月開場の「敦賀国際ゴルフ倶楽部」(27H、福井県敦賀市みどりヶ丘町165、TEL:0770-22-2050)を経営の若狭観光開発(株)(同住所、松木幹男代表取締役)が12月14日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請したことが分かった。
申請代理人には、木村圭二郎弁護士(共栄法律事務所、大阪市中央区北浜3-7-12 京阪御堂筋ビル、TEL:06-6222-5755)、監督委員には、中井康之弁護士(堂島法律事務所、大阪市中央区北浜2-3-9 入商八木ビル2階、TEL:06-6201-0361)が選任されている。
敦賀国際GCのホームページでは、今回の民事再生法申請に関し会員及び一般債権者に対し、下記の通り案内されている。負債総額は約27億円という。
敦賀国際GC URL=http://www.tsurugagolf.co.jp/ (表示方法)
敦賀国際ゴルフ倶楽部会員の皆様へ
金融機関・取引先債権者の皆様へ
平成27年12月14日
福井県敦賀市緑ヶ丘165
若狭観光開発(株)
代表取締役 松木幹男
民事再生手続開始の申立に関するお詫びとお願い
拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、当社は、この度、大阪地方裁判所に対し、民事再生手続開始の申立を行いました。まずは、本手続を取るに至ったことにつき、心よりお詫び申し上げます。
当ゴルフ場は、長年にわたって、来場者数が減少していく中、クラブハウスの建替え等による多額の金融債務や、多額の預託金返還債務を抱え、厳しい経営状態が続いておりました。
その中でも、当ゴルフ場は、経営状況を改善すべく様々な方策を模索、検討する他、皆様からも多大なるご支援を受けて今日までゴルフ場の運営を続けて参りましたが、最終的に、民事再生手続という手法を採らない限り、当ゴルフ場につき健全な運営を維持することはできないとの判断に至りました。
当社は、(株)ティアンドケイをスポンサーとして迎え入れる予定であり、今後も、(株)ティアンドケイの支援を受け、引き続き、誠意をもって当ゴルフ場の経営を行い、当ゴルフ場の価値の維持・向上に取り組みたいと考えています。
本手続におきましては、皆様に対し、様々なご不便やご負担をおかけすることとなりますが、皆様のご理解とご協力を賜り、当ゴルフ場の再生を図りたいと存じますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
敬 具
敦賀国際ゴルフ倶楽部会員 各位
民事再生手続開始申立に関するご説明
拝啓 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社は、平成27年12月14日、大阪地方裁判所に対し、民事再生手続開始の申立てを行い、同日付で、民事再生手続開始決定を受け、同手続において当社事業の再生を目指すこととなりました(事件番号:大阪地方裁判所平成27年(再)第9号)。
本民事再生手続開始申立に至った経緯や同手続が皆様に与える影響については、別途ご案内しております債権者説明会において詳細に説明したいと考えていますが、多くの会員様からご質問が予想される事項を、Q&A方式で記載致しましたので、ご高覧下さい。
本民事再生手続により、会員の皆様には、様々なご不便やご負担をおかけすることになりますが、会員の皆様のご理解とご協力を賜り、当ゴルフ場の再生を図りたいと存じますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
敬 具
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帝国データバンク、東京商工リサーチ両福井支店の情報として福井新聞では
92年5月期には約7万人が来場者があり、売上高約13億円を計上していたが、その後は景気低迷に伴い来場者数が年々減少。東日本大震災以降、原発従事者が敦賀市内から引き揚げたことも響き、2015年5月期は来場者約2万7千人、売上高は約2億3千万円まで落ち込み、約3800万円の赤字を計上した。
経費削減にも取り組んだが、近年は借入金返済や会員への預託金返還などが負担となり、欠損の計上が常態化していたと報道。
今後は、全国でスキー場やホテル・ゴルフ場などを手掛けるマックアースの関連会社・(株)ティアンドケイ(T&K、東京都港区麻布永坂町1番地、川田太三代表取締役)に経営移譲する方針で、これまで通り営業し従業員は継続雇用、会員(約1550名)のプレーにも支障はないという。
(株)ティアンドケイについて若狭観光開発は、過去40年間に渡りゴルフ場事業に関わってきた実績を有しており、現在、マスターリース方式による運営を4コース、運営コンサルティング業務を4コース、さらに、経営再建を中心とするアドバイザリー業務を行っている会社と紹介している。
関東では、ノースショアCC、国際桜GC(共に茨城)の運営を行っており、親会社の(株)マックアース及びグループゴルフ場に関しては、下記URLを参照して下さい。
(株)マックアース |
兵庫県養父市関宮633 |
TEL:079-667-3320 |
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一ノ本達己代表取締役CEO |
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URL=https://www.macearthgroup.jp/ |
グループゴルフ場 |
URL=https://www.macearthgroup.jp/resorts?category=5 |
なお、負債約27億円のうち約16億円が会員の預託金、約9億円が金融機関(福井銀行6億7900万円等)からの借り入れとなっている。12月23日に「プラザ萬象」(敦賀市東洋町1-1、TEL:0770-22-9711)で、債権者説明会が開催されるという。
敦賀国際GCは、熊谷組のゴルフ場としてオープンも、同社の経営再建から会社分割により資本関係のない新会社に移ることになり、独立運営になった経緯をもつ。
同GCは、北陸自動車道・敦賀ICより10q、JR北陸本線・敦賀駅から15分に位置し、緑ヶ丘・野坂山・泉コースからなる全長10,205ヤードの丘陵コースで、北陸の名門コースの一つに数えられていたという。
参考までに、同GCの会員権相場(12月16日現在、名義書換料30万円、年会費4万円=各税別)は、20万円売りの買いは”相談”となっている。但し、会員権の名義書換手続は当面の間停止、再開は早くとも再生計画認可決定が確定した後になる予定と報告している。
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