帝国データバンク(平成27年9月16付)によると http://www.tdb.co.jp/
「山梨」 ヴィンテージリゾート(株)(資本金7500万円、北杜市須玉町江草3072、従業員10名)および、(株)ヴィンテージファーム(資本金500万円、同所)は、9月15日に甲府地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は田邊護弁護士(甲府市中央1-1-18、柳町法律事務所、電話055-233-7124)。第1回債権者集会は12月25日に開催予定。
ヴィンテージリゾート(株)は、2000年(平成12年)3月に設立されたゴルフ場経営業者。2000年10月に民事再生法の適用を申請した(株)ダイワヴィンテージ(北杜市)が運営するゴルフ場を継承する形で事業をスタート。『ヴィンテージゴルフ倶楽部』の屋号で営業してきた。
同ゴルフ場は、加藤俊介氏が設計した18ホールの適度なアップダウンがある丘陵コースを有しているほか、レストラン『ルヴェール』、酒菜処『茅ケ岳』、ワインセラー『エスカルゴ』などを運営し、2012年2月期には年収入高約6億円を計上していた。
しかし、天候不順やゴルフブームの衰退を要因として、収入高が減少。2015年2月期の年収入高は約4億3300万円までダウンしていた。
また、野菜栽培加工を手がける関係会社(株)ヴィンテージファームは、先行投資が膨らむなか野菜加工場を建設。
当社が、建設費用の連帯保証人となっていたが、建築資金約1億9000万円が長期にわたり未払状態となっていたため、建設業者から甲府地裁に第三者破産を申し立てられていた。
負債は2015年2月期末時点でヴィンテージリゾート(株)が約109億円(うち金融債務4000万円、大半が長期預り金)、(株)ヴィンテージファームが約4億円(うち金融債務2億5000万円)で、2社合計で約113億円であるが、今後変動する可能性がある。
なお、今後もゴルフ場の運営を続けて従業員を継続雇用する方針。
・・・・ ここまで ・・・・
同ゴルフ場のホームページでは下記の通り案内されている。
お知らせ
2015年(平成27年)9月15日付で、ゴルフ場を経営するヴィンテージリゾート(株)は甲府地方裁判所より破産開始決定を受けました。現在は、破産管財人の元で、ゴルフ場の再建をはかるべく、新たな経営主体を選定中であり、決定するまでの期間は従来の体制でゴルフ場営業を継続しております。
今後のゴルフ場運営については、新しい経営会社のもとで具体化することとなります。関係者の皆様にはご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。
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・ヴィンテージGC
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URL=http://www.d-vintage.com/ (表示方法)
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・ヴィンテージリゾート(株)
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URL=http://www.vintage-resort.com/about/
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・(株)ヴィンテージファーム
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URL=http://www.vintage-resort.com/about/farm/
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一季出版(株)(東京都台東区浅草橋1-9-13)発行のゴルフ特信によれば、ヴィンテージリゾート側が発注した、交流センター及び食品加工工場の施工会社・古郡建設(株)(埼玉県深谷市稲荷町2-10-6、古郡栄一代表)との建設費等支払い(1億9000万円)に関する係争がこじれ、破産開始決定となったようだ。
参考までに、ヴィンテージGCは、中央自動車道・韮崎ICより14q、JR中央本線・韮崎駅から車で約20分に位置する丘陵コース(全長6905Y、P72)。前述通り、加藤俊介氏の設計ということもあり、評価は好いようだ。
なお、同GCの9月16日現在の会員権相場(会員約1200名弱、名変料50万円、年会費3・6万円=各税別)は、15万円売り希望に対し、買いは”ゼロ”と低位で低迷している模様。
↓↓↓ 平成28年1月26日追加
ヴィンテージGCの新経営候補にシャトレーゼグループ
破産手続中の「ヴィンテージゴルフ倶楽部」(経営=ヴィンテージリゾート(株)、山梨県北杜市、)の新経営主体に、国内で15コースを経営するシャトレーゼグループが選定されていることが判明した。今年1月初旬に従業員にも説明があったようで、詳細に関しては3月25日に予定されている第2回債権者集会にて発表されるようだ。
シャトレーゼグループ URL=http://www.chateraise.co.jp/company/01_info.php
ちなみに、一季出版(株)(東京都台東区浅草橋1-9-13 TEL:03-3864-7821)発行のゴルフ特信(5903号)によれば、昨年8月に代表取締役に就任した音無功氏(きりしまフラワーグループを経営)が、昨年12月に破産手続開始を申し立てた古郡建設(株)(埼玉県深谷市)を相手取り、さいたま地裁熊谷支部に債務不存在確認請求(訴訟物の価額金1億円内外)を訴えているという。
きりしまフラワーグループ URL=http://www.kirishima-flower.com/about/profile.html
債務不存在確認訴訟とは
加害者と被害者の間に債務が有るか無いかを争う訴訟ではなく、「債務」の「存在」を「確認」するための訴訟です。つまり、”加害者の被害者に対する債務は◯◯円であってそれ以上の金額は払わない”
という事を裁判所に確認してもらう為の訴訟です。
例えば、被害者に対する債務(賠償額)は1000万円で、1000万円を超える債務は無い事を確認するために訴えを起こし、この訴えが認められて債務の額は1000万円であるという判決が下されてしまった場合、被害者はこれ以上の賠償金額を請求する事が出来なくなってしまう訳です。これが債務存在確認訴訟の役割になります。
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音無氏は、「不明朗な裁判による和解金と1億円内外の債権で事業を続けていた会社に破産宣告する不可解さ、それに管財人が債権認否で同債権を否認しない姿勢」等を訴えたと説明。
新体制移行には、もうしばらく時間がかかりそうですね。
シャトレーゼグループゴルフ場 http://www.chateraise.co.jp/company/06_group.php#Golf
山梨県でこれまでシャトレーゼグループが取得したゴルフ場は、上記5コースとなっている。
↓↓↓ 平成28年4月6日追加
ヴィンテージGC、5月にシャトレーゼグループとしての新経営に
破産手続中の「ヴィンテージゴルフ倶楽部」の第2回債権者集会が3月25日に開かれ、破産管財人の田逞護弁護士(柳町法律事務所、甲府市、TEL:055-233-7124)が破産手続きの現況を説明したという。
ゴルフ場は、暫定体制ながらも営業(降雪クローズを除き)は続けて来ており、まだ新経営主体への継承は終わっていないが、「地権者との賃貸借契約等のため時間を要している。4月中に新経営主体へ資産の譲渡手続を終える見込み」と話している。
なお、前代表者が関係2社に対し最高裁に上告していたが、今年1月中旬にその請求を棄却決定し、確定していたようだ。
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