帝国データバンク(平成27年5月25日付) http://www.tdb.co.jp/ によると
「茨城」 東銀興産(株)(資本金7000万円、北茨城市関南町神岡下2651、代表鍋倉康夫氏)は、5月20日に水戸地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は足立勇人弁護士(水戸市南町3-4-57、足立勇人法律事務所、電話029-224-7928)財産状況報告集会期日は10月13日午前10時30分。
当社は、1977年(昭和52年)12月に設立。95年11月にオープンしたゴルフ場「ベイステージカントリー倶楽部」の経営業者。
「ベイステージカントリー倶楽部」は、プロゴルファー尾崎将司・健夫両氏とゴルフコース設計家の佐藤謙太郎氏による設計監修、温泉完備の併設ホテル「ホテル・ベイ」が話題となり、オープン時は注目を集めていた。
しかし、ゴルフ場のオープンがバブル崩壊後の時期と重なり、会員権の募集が思うように進まず、法人の利用も想定を下回ったことで、当初から投資回収に狂いが生じていた。
また、都心から高速道路を利用しても2時間30分以上かかる立地条件の悪さも集客の足かせとなり、2010年頃からは赤字経営を余儀なくされ、不動産には差押の登記、金融機関からの借入金もサービサーへの債権譲渡がなされていた。
そのような厳しい経営状況のなか、東日本大震災により施設が大きな被害を受けたことで震災日以降は営業を休止。その後も事業再開に向けた資金調達の目処が立たず、今回の措置となった。
負債は約60億円が見込まれるが、今後変動する可能性がある。
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ベイステージCC http://www.baystagecountryclub.co.jp/ (表示方法)
同CCのホームページはトップページのみ残っており、震災以降下記の案内が掲載されているのみとなっている。
お詫び
このたびの地震に伴う被害等により、当但楽部は当分の間休業させていただきます。皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解のほど宜しくお願い致します。
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以前、川崎市にあった経営会社・東銀興産(株)(設立当時は(株)ミムラホーム、昭和61年5月に現商号に変更)とも3年くらい前から連絡が取れず、音信不通状態となっていた。
同CCは、平成2年(1990年)12月に開発許認可を取得したと同時に、正会員2800万円募集を開始したが市場環境が悪く、平日会員募集に注力するなど度々見直しを図り、隔日会員150万円、特別平日350万円(年12回日曜利用可)、平日会員100万円、特別正会員400万円等の募集を行っていた。
結局は、会員(正式な会員数は不明)の預託金も紙切れになったわけだ。グーグルマップで見る限り、ゴルフ場の管理もされていないようで、今後、ゴルフ場として再開するか否かは微妙なところのようだ。
→ ベイステージ・地図(グーグルマップより)
一時、メガソーラー(大規模太陽光発電所)への転用話も弊社にあったが、送電線までの距離が遠いため頓挫したようだ。
↓↓↓ 平成28年12月20日追加
全国で閉鎖(完全閉鎖・一時閉鎖・一部閉鎖)したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載
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