「イーストヒルゴルフクラブ」(18H、新潟県阿賀野市保田5107-7、TEL:0250-68-5100)の経営母体会社でジャスダック上場の一正蒲鉾(株)(新潟市東区津島屋7-77、TEL:025-270-7111、野崎正博代表取締役社長)は、新設分割により同GCを(株)市川ゴルフ興業(東京都練馬区大泉学園町8-18-10、市川金次郎代表取締役)に譲渡する旨を2月7日、自社HP「適時開示資料」で発表した。
一正蒲鉾(株) URL=http://www.ichimasa.co.jp/
同社が直接保有する子会社で、同GCの運営事業を営んでいる(株)オリエントプランの平成25年3月期の純資産は2億2100万円のマイナス、売上高2億2400万円、営業損失900万円の債務超過会社のため備忘価格(1株当たり1円)2400円での譲渡を予定しているようだ。
尚、新設会社の分割期日等は下記のとおりです。
・新設会社の分割期日=平成26年3月7日(予定)
・新設会社の株式譲渡契約締結日=平成26年3月31日(予定)
・新設会社の株式譲渡実行日=平成26年3月31日(予定)
・(株)オリエントプランを100%子会社化するための株式譲受け実行日=平成26年2月14日(予定)
・(株)オリエントプランを100%子会社化した後の全株式譲渡実行日=平成26年3月31日(予定)
掲載元URL=http://www.oden.ne.jp/ichimasa2004/pdf/ir/lib_20140207_gfrgxdged-g.pdf
平成26年2月7日
一正蒲鉾(株)
代表取締役社長 野崎 正博
ゴルフ場事業(新設分割(簡易新設分割)及び新設会社の株式譲渡並びに
子会社の株式及び子会社に対する貸付債権等の譲渡)の譲渡に関するお知らせ
当社は、本日開催の取締役会において、発行済み株式総数の42・96%を当社が直接保有する子会社であり、イーストヒルゴルフクラブの運営事業を営んでいる(株)オリエントプランに対するゴルフ場関連不動産賃貸事業を、新設分割によって新設会社に承継させた上で、当該新設会社の株式を(株)市川ゴルフ興業に譲渡することを決議いたしました。
また、発行済み株式総数の42・96%を当社が直接保有するオリエントプランの株式を100%取得し、その後その全株式並びにオリエントプランに対する貸付債権及び未収金債権を市川ゴルフ興業に譲渡することを決議いたしましたので、併せてお知らせいたします。
なお、本会社分割は、単独新設分割であるため、開示事項内容を一部省略しております。
1.本会社分割及び新設会社の株式譲渡並びに子会社の株式及び貸付債権等の譲渡の理由
オリエントプランは、当社が中心となり新潟県内の優良企業出資のもと、グレードの高いゴルフ場をめざして昭和62年6月にイーストヒルゴルフクラブの運営会社として設立されました。
平成16年3月にオリエントプランは当社にゴルフ場の土地及び建物を売却し、当社はオリエントプランに対するゴルフ場関連不動産賃貸事業を開始いたしました。
わが国経済は、政府による経済対策や日銀による金融政策への効果と期待から、円安・株高傾向がより一層顕著となり、輸出関連企業を中心に緩やかな回復基調がみられたものの、海外経済の成長鈍化や消費税増税に伴う家計負担増加への懸念など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く経営環境につきましても、節約志向・低価格化志向は依然として根強く、消費者ニーズの多様化や価格競争の継続など、厳しい状況が続いております。
当社は、このような状況を踏まえ、事業の選択と集中に取り組む必要があると判断し、その一環として、当社が営むゴルフ場関連不動産賃貸事業及びそのゴルフ場運営事業を営む当社子会社の株式を売却することにいたしました。
具体的には、市川ゴルフ興業と交渉の上、当社のオリエントプランに対するゴルフ場関連不動産賃貸事業について、本会社分割によって新設会社に承継させた上で、同新設会社の全株式を市川ゴルフ興業に譲渡するとともに、ゴルフ場運営を営む子会社であるオリエントプランを100%子会社化した上で、その全株式及び貸付債権等を市川ゴルフ興業に売却することとしたものであります。
・・・・ 以下略 ・・・・
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また、イーストヒルGCのホームページを覗いてみたら、トッピクス・「イーストヒルゴルフクラブの運営会社である当社の親会社変更に関するご案内」と題して、下記のように掲載されておりました。
イーストヒルGC http://www.ehgc.jp/
掲載元URL=http://www.ehgc.jp/topics/2014/000205.html
平成26年2月7日
(株)オリエントプラン
代表取締役社長 野崎 正博
イーストヒルゴルフクラブの運営会社である当社の親会社変更に関するご案内
・・・・ 前 略 ・・・・
新たに当社の親会社となる株式会社市川ゴルフ興業は、関東、北信越地方を中心に全国で複数のゴルフ場を運営している中堅のゴルフ場運営会社であり、今後、イーストヒルゴルフクラブの益々の発展にご尽力いただけるものと考えております。
親会社は変更となりますが、当社及びイーストヒルゴルフクラブは従前通り存続いたしますので、皆様のプレーやご予約には一切影響がございません。
また、何らのお手続きをお取りいただく必要もございません。皆様には引き続きこれまで通りのゴルフライフをお楽しみいただけますので、今後も引き続き変わらぬご愛顧をいただくとともに、さらなるご支援とご協力を賜りますよう改めてお願い申し上げます。
本件につき何かご質問がございましたら、イーストヒルゴルフクラブ事務局までお願い申し上げます。
イーストヒルゴルフクラブ事務局 TEL:0250‐68‐5100
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ちなみに、イーストヒルGCは平成4年(19992年)4月に会員制ゴルフ場として開場したが、平成14年11月29日に一部の会員から預託金返還請求訴訟を起こされ、民事再生法を申請(負債約94億5700万円)。
→ イーストヒルゴルフクラブ経営の(株)オリエントプランが民事再生法を申請
平成15年3月27日に再生計画案が認可決定、会員への弁済条件は、「退会会員は預託金が98%カットされ残り2%を10回分割弁済、継続会員はその2%が新預託(10年据置)」となっている(現会員数は約1100名)。
会員の権利・義務は、市川ゴルフ興業が継承し変更はないようだ。市川ゴルフ興業グループとしては24コース目で、阿賀高原GC(平成20年8月取得)・下田城CC(平成23年6月取得)についで新潟県では3コース目となる。
市川ゴルフ興業グループゴルフ場=http://www.kazancc.jp/group.html
参考までに、イーストヒルGCの2月20日現在の会員権相場(名義書換料は20万円、年会費2万5000円=各税別)は、20万円売りの買いは相談と、クローズ中ということもあり低位で低迷しているようだ。
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