報道各社によると、不動産業やゴルフ場経営等を展開するナンノグループ(持ち株会社=ナンノホールディングス=以下ナンノHD、大阪府摂津市)の関連企業10数社が、2011年(平成23年)3月期までの6年間に約30億円の所得隠しを指摘され、重加算税などを含む約6億円の追徴課税を課せられたことが判明した。既に修正申告し、全額納付されたという。
ナンノコーポレーション URL=http://www.nanno-jp.com/
指摘されたのは、ナンノHDや土地賃貸業のナンノコーポレーション、ゴルフ場運営会社(チェリーゴルフグループ)などの10数社で、大阪、金沢、広島、福岡、熊本の各国税局が連携、グループ内での土地の仮装売買により架空の売却損を計上し、所得を不正に圧縮したと認定されたようだ。
同グループは弊社でも掲載している通り、経営破綻したゴルフ場を買収し再建する形でゴルフ場事業を拡大。現在は、北陸(3コース)や近畿(5コース)、中国四国(5コース)、九州(9コース)でゴルフ場を運営している。
チェリーゴルフグループ URL=http://www.cherry-group.jp/index.php
また、10月31日の読売新聞によると、同グループの実質経営者は元大阪府民信用組合理事長で、大阪の中堅商社「イトマン」事件に絡み、ホテル経営会社に不正融資を行ったとして背任罪で有罪判決が確定していると報道している。
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