開発途中で頓挫した「レイクリッジ・ゴルフリゾート」(18H計画、沖縄県国頭郡大宜味村)の跡地(約71万平方メートル)に、米Amerisolar社(出資51%)とフォトレック・パワー(株)・琉球物流(同49%)が出資し設立する「アメリソーラージャパン」(資本金1億円)がソーラーパネル製造工場を建設することが判明した。
昨年の12月27日に、フォトレックの米須健一社長と大宜味村の村長が契約締結を行ったとのことが、沖縄タイムスに掲載されたことで明らかになったもの。
沖縄タイムス 掲載URL=http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-12-28_43293
土地の賃貸期間は平成25年1月から20年間で、賃貸料は年713万3,000円(5年間は、企業誘致の助成により75%を減免)となっており、今後のスケジュールとして平成25年中に工場3棟(年産能力150MW以上)、太陽光発電施設(1MW)を建設し、工場建設で80人以上の雇用を見込んでいるという。
フォトレック・パワー(株)(東京都港区芝2-5-21 曽根ビル3F、TEL:03-6435-2623 米須健一代表取締役社長)は、太陽光発電システムの開発・ソーラーパネル製造・販売及び輸出入を行う会社。
フォトレック・パワー(株) URL=http://www.photlec-p.com
同社は、トリナソーラー正規代理店として沖縄CO2削減推進協議会様(沖縄CO2)と協力し、昨年の11月に「トリナソーラー住宅ID施工研修会」を実施したことを自社HPで紹介している。
ちなみにレイクリッジ・GRは、塩屋観光開発(株)が平成2年から350万円などと大衆的な金額で会員募集を行い会員約4200名、総額約160億円を集めたが、資金繰りの失敗で4年6月から工事を中断。
その後、経営者が二転三転、8年には会員に協力を呼びかけて工事を再開する動きも出たが、当時の新経営者間での訴訟が長引き、実現しなかった(開発用地は防災工事が完了し、一部荒造成を行った段階)。
そこで、大宜味村の村長が塩屋観光開発に対して、土地の明け渡しと未払い地代など約1億4千万円の支払いを求めて訴訟(平成16年10月)し、村の勝訴が確定(平成19年6月)し村有地となっていたもの。
参照資料 → ゴルフ場跡地を利用してメガソーラー(大規模太陽光発電)事業に参入する企業増加
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