東京商工リサーチ(11月27日付)によると http://www.tsr-net.co.jp
太閤山観光(株)(TSR企業コード:590124110、射水市平野1、設立昭和63年5月、資本金1億円、亀谷俊雄社長、従業員21名)は11月27日、富山地裁に民事再生法の適用を申請した。
同時に保全命令が下り、監督委員として山本賢治弁護士(富山市堀端町2-2、電話076-421-1868)が選任された。申請代理人は服部弘志弁護士ほか3名(シティ法律事務所、東京都港区虎ノ門1-13-3、電話03-3580-0123)。
負債は、債権者約1900名に対し総額約157億9000万円。
富山県内の有力企業各社が中心となって設立し、平成5年7月「太閤山カントリークラブ」として開業。全長10369ヤード、3ホールのコースを有し、比較的フラットなレイアウトを特色とし、また北陸自動車道小杉インターチェンジ近くに立地することもあって、ビギナーからシングルプレイヤーまで幅広い人気を獲得していた。
平成8年12月期は売上高約9億円を計上していたが、その後は国内景気低迷を受けて入場者数は落ち込み業績は下降。
そうした中、将来的な預託金返還に対応するため16年11月有限責任中間法人太閤山カントリークラブ(21年から一般社団法人に組織変更)を設立し、会員を社員化することで返還負担を回避する体制を開始したが、約80%の加入にとどまっていた。
23年12月期では売上高が5億1436万円に減少するなど業績低下に歯止めが掛からないなか、太閤山カントリークラブ未加入者からの預託金返還請求が負担となり自力再建を断念、今回の措置に至った。
・・・・ ここまで ・・・・
太閤山CC http://www.taikoyama-cc.com
太閤山CC(住所=太閤山観光(株)と同、TEL:0766-56-1200、森口祐子プロ監修)の11月27日現在の会員権相場(会員数は約1600名)は120万円前後となっている。帝国データバンク富山支店によると、負債額の大部分は預託金で、負債額では富山県で過去4番目の大型倒産という。
日本海ガスなど地元の有力企業等が出資して設立された太閤山観光(株)は、会員募集を平成2年から1300万円、1700万円等で行っている。
ちなみに、読売新聞(11月28日、地域:富山県)によると、太閤山観光(株)は、12月5日に射水市のアイザック小杉文化ホール「ラポール」で債権者説明会を開く模様。
服部弁護士の話では、来年3月頃に再生計画を地裁に提出予定。また、同観光の松本和之支配人は「会員をはじめとしてお客さまに迷惑と心配をおかけして申し訳ない。再生の手続きを踏み、より親しまれる運営を目指す」と語ったという。
なお、ゴルフ場の営業は通常通り行われている。
↓↓↓ 平成24年12月20日追加
太閤山CCの運営会社・太閤山観光(株)は既報通り、12月5日に射水市のアイザック小杉文化ホール「ラポール」で債権者説明会を開き、同社の亀谷俊雄社長が「経営努力をしたが、このような結果になり申し訳ない」と謝罪し、来年3月中旬頃を目途に、預託金の弁済率を盛り込んだ再生計画案を富山地裁に提出すると話したという。
↓↓↓ 平成25年4月10日追加
4月9日付け官報によると、太閤山CCの運営会社・太閤山観光(株)(富山県射水市平野1)は、3月12日(3月27日修正)に富山地裁へ再生計画案を提出した。再生計画案の決議を問う債権者集会は、5月31日(5月24日締切りの書面投票と併用)に開催される。
なお、計画案の内容は現時点では分かっておりません。分かり次第掲載させて頂きます。
|