大和ハウスグループのアローエースGC(栃木県)は会員の預託金を全額返還し、今年の7月1日より30万円で会員募集を開始。また、同グループの宮城蔵王CC(宮城県)も同様に預託金を返還し、7月13日から15万2500円で新規正会員募集を開始したと報じたが、
同グループで奈良県にある「シプレカントリークラブ」(TEL:0747-22-8181)も、預託金額面を400万円に統一し差額を返還、今年9月から正会員の補充募集を252・5万円(入会金52万5000円、預託金200万円=据置なし)で開始したことが判明した。
シプレCC URL=http://www.daiwaroyalgolf.jp/cypres_cc
同CCは、平成14年に預託金の一部返金や会員権の2口分割、据置期間10年延長などを実施も、今年5月に据置期間が満了するため、今年4月23日から名義書換えを停止し、新たな預託金対策を会員(約850名)に提案していたという。
その結果、退会会員には預託金を全額返還し、継続会員の預託金(600〜850万円)を1口400万円(据置なしで、2名登録可に変更)に統一して差額を返還することにしたもの。
これで、約61億円あった預託金のうちの約45億円を返還したという。
ちなみに、母体会社・大和ハウス工業の業績も好調で、今年3月期連結決算は営業利益1149億55百万円と過去最高を記録しており、この時期にグループゴルフ場の「預託金返還」が集中しているのも、余力がある内に預託金償還問題を軽減しておこうという狙いがあるものと思われる。
大和ハウスグループゴルフ場 URL=http://www.daiwaroyalgolf.jp
それにしても、預託金返還に応じきれず、法的整理に入るゴルフ場が多い中、同グループゴルフ場のように経営母体がしっかりしており(経営責任を果たす)、預託金返還に素直に応じてくれるゴルフ場は羨ましいものである。
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