「三重」 興起産業(株)(資本金4000万円、津市美杉町竹原4095、登記面=津市白山町南家城1302-1、代表藤村泰夫氏)は、2月29日に名古屋地裁へ自己破産を申請していたことが判明した。
申請代理人は村田武茂弁護士(愛知県名古屋市中村区名駅4-17-3、電話052-561-1785)。
当社は、1984年(昭和59年)3月に設立されたゴルフ場運営業者。大手食肉卸売業者の(株)フジチク(名古屋市)が母体となり、同社代表取締役社長の藤村芳治氏が当社代表を兼任、三重県津市に「ザ・サードプレースカントリークラブ雲出川コース」として95年5月にオープンした。同コースは著名なペリー・0・ダイ氏が設計を担当し、宿泊客に対応するコテージも併設していた。
しかし、コースは津市美杉地区(旧・一志郡美杉村)の山間部に所在することから、冬季においては降雪の影響を受け、営業不能となるシーズンも多く、運営当初より売り上げは低迷していた。
こうしたなか、母体の(株)フジチク代表・藤村芳治氏がBSE問題に端を発する国産牛買い上げ制度を悪用し、不正受給を受けていたとして、2010年10月、最高裁にて懲役8年・罰金3億円の判決が確定するなど、同グループの信用は大きく毀損される事態となっていた。
開業時の開発資金となった金融債務は約200億円と金利負担は重く、会員約500名からの預託金は約50億円を有し、償還のメドがつかない状態が続いていた。その後も、津市など地元自治体への租税滞納により差押えを受けていたほか、設備工事業者など取引各社への支払いも遅延するなど、先行きが注目されていた。
負債は約260億円。
なお、同ゴルフ場の運営は2009年1月から別法人に委託している。
↓↓↓ 平成24年4月9日追加
平成24年3月30日、興起産業(株)が名古屋地裁より破産手続き開始決定を受ける。
破産管財人は佐藤昌巳弁護士(佐藤綜合法律事務所、TEL:052-232-8573)が選任されている。ゴルフ場の営業は、当分の間、現在の運営会社で続ける模様。
↓↓↓ 平成24年7月12日追加
平成24年6月29日、ザ・サードプレースCC雲出川Cを(株)市川ゴルフ興業が取得し経営交代
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