今年1月23日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した「湯田上カントリークラブ」の経営会社・新栄総業(株)だが、会社及び債権者の再生計画案が会員(約2400名)を含む一般債権者に配布され、8月22日に開かれる債権者集会(書面投票と併用)で、2案を決議することが判明した。
会社案(自主再建型)の計画案骨子は、
・現在の資本金4億円の全額消却後、4000万円の増資(募集株式)を行い、現株主がこれを引き
受け、株主でもある(株)ラック新東と櫛谷組は、再生債権の全額を免除(預託金は除く)する。
会員(預託金額は約100万円)への弁済条件は、
・退会会員は、預託金の95%(1000万円超は96・5%)を免除、残り5%(同3・5%)を認可決定確
定日から2カ月経過後、最初に到来する3月末日までに一括弁済。
・継続会員は、5%が新預託金(据置期間10年)。
債権者(新潟運輸(株)=山田博義社長、新栄総業の株主で0・5%保有)の計画案骨子は、
・同運輸設立(今年4月)のトキワ恒産(株)が、ゴルフ場事業を護り受け運営する。
会員への弁済条件は、
・退会会員は、500万円以下16・5%、500万円超〜2000万円未満8・8%、2000万円超5%を
一括弁済。
・継続会員は、500万円以下25%、500万円超〜2000万円未満12・5%、2000万円超6・25%を
一括弁済し、認可確定後に3%、10年後に10%を追加弁済、以降の残金を新預託金とする。
ちなみに、新潟運輸(株)は県内トップの運輸業者だがゴルフ場運営は初めてのようだ。
新潟運輸(株) URL=http://www.niigataunyu.co.jp
↓↓↓ 平成24年8月29日追加
平成24年8月22日に債権者集会が開催され、出席債権者数1743名中703名(58・18%)、議決権総額53・49%の賛成で会社側の再生計画案が可決し、翌23日に東京地裁から認可決定を受ける。
計画案の内容は既報通りで、退会会員には預託金の95%(1000万円超は96・5%)を免除、残り5%(同3・5%)が弁済され、継続会員は5%が新預託金(据置期間10年)となるもの。
債権者案の方が高弁済率だったにも関わらず、会社側の計画案が可決された理由としては、会員がこれまでの新栄総業(株)の運営実績や株主構成等を評価した結果と思われる。
↓↓↓ 平成25年5月29日追加
平成25年4月22日付けで、東京地裁から再生手続終結決定を受ける
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