拝啓
晩秋の侯、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。また、平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
突然ではございますが、弊社は、弊社および総成カントリー倶楽部再建のため、民事再生法に基づき、本日、横浜地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを致しましたことをご報告申し上げます。
我が国のゴルフ場業界は、景気低迷やゴルフ人口の減少による収益悪化および預託金の償還問題という重い課題を抱えてきました。2000年以降多くのゴルフ場が法的整理となりましたが、弊社も例外ではありません。
弊社は、これまで新規の会員募集や資産処分、現預金の取り崩しなどあらゆる手段により預託金の償還請求ヘの対応を実施して参りましたが、リーマンショック以来の景気の低迷及ぴ本年3月の東日本大震災の影響により、収益の悪化に加え、新規の会員募集はもはや不可能となり、これまでのような償還ヘの対応を継続することはできないと判断せざるを得ない状況となりました。
このため、会員の方々のプレー権を確保することを前提に、預託金の償還問題に混乱なく対処する方法を模索致しましたが、結局、民事再生法に基づき再建の道を選択することが最善の策であるとの結論に至りました。
現段階では、民事再生法の手続きにより債権者の皆様に対して公平に弁済を行うため、また、現株主及び経営陣の責任を明確にするために、ゴルフ場事業を適切な企業に譲渡し、その譲渡代金により債権者である会員の方に弁済を行うことを考えております。
そのため、会員のプレー権を維持し、健全なな経営とゴルブ倶楽部の運営をおこなえるスポンサーについて検討をした結果、ゴルフ場事業再生の実績を有し、安定した経営基盤を有する日本土地建物株式会社グループ(以下、「日土地グルー‐プ」という。)及ぴ株式会社レイクウッドコーポレーショングループに協力を求めることと致ししました。
そして、上記スポンサーにおいて、ゴルフ場事業を引き継いでいただくことについてご検討いただいた結果、事業を承継していただくという基本的な方針についてご了解を得ることができました。
事業承継の具体的な内容等についての協議は継続中のため現時点で明らかにすることはできませんが、基本的に、これまでの会員を重視したゴルフ場運営についての理解をいただいており、この運営方針を継続する中で会員の倶楽都ライフの充実と、会員権価値の向上に注カしていただけることと期待しております。
御存じの方も多いとは思いますが、レイクウッドコーボレーションは、日土地グループでもあり、神奈川県の平塚富士見ゴルフクラブ、レイクウッドゴルフクラブなど、高級会員制ゴルフ場の運営をおこなっていて、これらの実績からも、会員の皆様のご期待に十分に応えていただける事業承継先と確信しております。
民事再生法の手続きに従い、今後約3ヶ月後を目途に、上記スポンサーをゴルフ場事業の引受先とする再生計画案を債権者の皆様にご提案させていただく予定です。
なお、民事再生申立てに至った経緯並びに今後の予定等に関しましては、別途ご案内を同封しております債権者説明会にてご説明させて頂きます。
また、ご都合により債権者脱明会にお越しいただけない会員の皆様には、債権者説明会の終了後速やかに、説明会で配布させていただく資料等を送付させていただきます。
上記の次第でありますが、このような事態になったことを深くお詫び申し上げます。
会員の皆様におかれましては、諸事情をお汲み取りいただきまして、何卒ご理解賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
敬具
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