箕面ゴルフ倶楽部(大阪府)の経営会社・箕面観光開発(株)の遠山隆重社長は、平成13年の民事再生申立から10年間で17億円の金融債務を返済し、残債を33億円に減額したこと、その33億円(別除権債権)を今年3月29日に10億円で買い取り、今後10年以内にゼロにしていくことで、実質的にも再生手続が終了と報告したことが分かった。
5月26日に開いた、大阪北地区のゴルフ場経営者等の会合で発表したもので、民事再生申立て当時は20年で弁済する計画で紆余曲折もあったが、昨年の亀井新法(中小企業金融円滑化法)等が有利に働き、在阪金融機関からの融資が叶ったことで、劇的な復活が実現したと話しているという。
この融資により、ゼネコンヘの未払い金も減額して、残金を一括清算することもできたとしている。
再生手続が実質的に終了した理由を、
@ 会員等に経営内容を情報開示した、
A 会員権の買取り償却や営業収益等により、10年以上連続して黒字計上した、
B 預託金の永久債化により、純資産勘定計上し債務超過でないことが認知された、
ご参考までに「永久債の意義に関して」同社長は以前からこのように話している。私も電話で
話したことがあるが(忘れられているかも)、 非常に熱意をもって語って下さいました。
是非、ご参考までにご覧になって下さい。
・・・・等を挙げ、同社長は説明したという。
また、今後の方針として同社長は、箕面GCのホームページの事務局便りで、
・・・・前略
会員権相場が他コースと比べ価額評価が充分とされないのは、平日、週日会員権の市場評価が付かないことと無関係ではない。そこで箕面GCは、50周年を迎えてのゼロからの再出発に当り、会員制度に対しても原点回帰し、平日、週日会員を次の通り段階的に正会員へ迎え入れることとし、5年先を目途に平日、週日会員制を縮減していくこととした。
また同時に、平成25年4月から始まる年間2,400万円の抽選償還の現実を踏まえ、総会員数を3,060名から2,500名以下に成しえるよう目標を定め、着実に達成したいと考えている。まずは即実行、平成23年1月10日をスタートとして、会員数の縮減と平日、週日会員権の市場性の維持向上を目指したい。
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と、「箕面ゴルフ倶楽部便り」 (第70便、平成23年1月17日)”〜50周年に向けての想い〜”で語っている。ゴルフ場経営に対して非常に前向きで、力強い”意欲”というか”闘志”が感じられます。経営者たるものこうでなくっちゃ・・・失礼しました!弊社も見習います・・・(*^_^*)
また、前述@の「会員等に経営内容を情報開示した」とありますが、5月31日に掲載した「北六甲CC(兵庫)・民事再生から10年、預託金返還希望者ヘの弁済完了)の中で、
北六甲CCのホームページ(http://www.kita-rokkou.co.jp)を覗いてみましたが、詳細な会員数やメンバー料金、クラブ競技情報、会員権相場等、きめ細かく掲載されていました。自社の会員権がどのように評価され幾らで売買されているのか、メンバーは勿論のこと、ビジターにもオープンにしている点は、他ゴルフ場も見習って欲しいものである。
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と掲載しましたが、箕面GCも同様に非常にきめ細かく掲載されている、是非ご覧あれ!ゴルフ場のホームページは、こうでありたいものである。
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