ゴルフ場業界はバブル経済の崩壊から預託金問題を抱えたことにより、ゴルフ場の倒産が相次ぎ、経営交代も急増、会員募集で開発資金を調達することが不可能となったためゴルフ場建設もほとんどストップした。
もっとも、平成14〜16年まで100コース(既設ベース)を超えていたゴルフ場の倒産も、ピークを脱し昨年は27コースとなった。倒産はすでに一巡といった様相で、今後は地方を中心にあるものの、落着きをみせてくるだろう。
経営交代も17年の170コースをピークに昨年は半減以下の73コースとなっている。買収できる魅力あるゴルフ場が少なくなっただけに今年も減少傾向。
ちなみに、売り手はファンド会社や投資目的に取得した企業(個人)が増え、買い手は会員有志や地元の篤志家が多くなりそうだ。
ゴルフ場開発は以前から末期の様相で、今後5年間は5コースが開場できるかどうかの状況。一方で完全閉頻となるゴルフ場が増え、全国のゴルフ場は2359コース(平成18年と20年)をピークに減少することになるだろう。
▼ ゴルフ業界は創意工夫でデフレ圧力の克服を
▼ 料金高い、オヤジくさい等のイメージを一新へ
▼ 環境問題は継続の課題、ゴルフ場の特性も生かせる
▼ 倒産・経営交代のゴルフ場の減少は今後も続く
▼ 会員権相場は低迷続く、個人ニーズの掘り起こし必要
▼ 用品業界はカジュアル化をさらに進めた商品開発を
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