『三本木GC(旧・ザ・仙台G&CC)は同クラブキャプテンの徳永正夫氏(大崎市の徳永整形外科病院長)の関連会社が落札』と報じたが、事例のようにゴルフ場再建の主体として会員側が担うケースも増えることが予想される模様、バブル崩壊以降、会員が中心になって再建したゴルフ場26コース(法的整理23コース、競売4コース)を探ってみたところ、
競売では、事例の三本木GC、パードヒルGC阿山C・政所C(三重、現・バード・ウィングCC)、十日町CC(新潟)、大金GC(栃木)がある。三本木GCは会員の有志でゴルフ場が荒廃するのを救った経緯があり、準備も出来ていた。
競売での再建が少ないのは、
@ 競売数が少ない、
A 短期間での資金集めが難しい、
B 意見集約が難しい、
C 競売、ゴルフ場経営の知識に乏しい、
・・・・等の理由が考えられる。
逆に、法的整理からの再建は、会員ヘの弁済金か再建資金となり、競売より拠出金が少なくて済むことや、裁判所の監督下であることで、会員のまとまりも早い等が考えられる。また、石坂GC(埼玉)など10コースが、会員が社員となった間接株主会員制での経営。
浜野GC(千葉)やディアーパークGC(奈良)など6コースは会員のみの株主会員転換型。またスポンサー経由でGC成田ハイツリー(千葉)や秋津原GC(奈良)が会員主体に変更、東京国際CC(東京)やグレイスヒルズCC(三重)等は運営会社と提携して、運営面の不安を補っている。
▽ バブル崩壊後、会員中心で再建の主なゴルフ場(前述以外)
札幌ベイGC(北海道) 山形GC(山形) レインボーヒルズCC(宮城) 桜GC(現・国際桜GC、茨城)
飯能グリーンCC(埼玉) 鳩山CC(埼玉) 木更津GC(千葉) ザ・CCグレンモア(千葉)
清川CC(神奈川) ダイワヴィンテージGC(現・ヴィンテージGC、山梨) グランフィールズCC(静岡)
岐阜セントフィールズCC(岐阜) 滋賀GC(滋賀) グランテージGC(奈良)
ザ・サイプレスGC(兵庫) 下関ゴールデンGC(山口)
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