ゴルフ団体に求められることは、ゴルフ場にも求められる。ジュニアだけではなく、シニア・レディス向けの企画を充実させたい。
ゴルフ場では、シニアとレディス対策として両者を対象にしたオープンコンペを企画しているところがある。また、レディス向けに施設を改修・改造するところも多い。
レディスのクラブ選手権を行うところもあるが、この競技の普及も一考だ。シニアやレディスに目を向けることが、集客面で効果をあげる可能性もある。
いずれにしろゴルフ場にとって、この不況を乗り切ることが目前の課題。個別の取組みで生き残りを図ろうとするゴルフ場もあるが、やはり地域のゴルフ場を拳げて取り組むことが、ゴルフの隆盛につながる。
秋田県ゴルフ連盟は、結束してスタンプラリーを行っている。日光市では市が関与してスタンプラリーを開催した。利用税の恩恵にあずかっている行政を巷き込んでのイベントも画策すべきだ。
一方で、環境問題が社会的にも注目されている。ゴルフ場で使用する農薬が矢面に立った時期もあったが、この教訓を生かし、ゴルフ場が環境問題に関心を示していることをアピールするため、エコ対策の充実も必要だ。その際にも地域を挙げてエコに取り組みたい。
ゴルフ場の経営面では、特に地方のゴルフ場の経営悪化が懸念される。そもそも地方経済は疲弊しており、商店街が日中でもシャッターが目立つ地方都市が多い。
昨年は法的整理をしたゴルフ場企業が前年比で大幅減となったものの、このような現実から地方を中心とした法的整理は続くとみられる。
経営面で不安のあるゴルフ場は、破産レベルに至る前に、法的整理などの対策を講じておくべきだ。
▽平成20年・主要ニュースのまとめ・ゴルフ業界の動向
▽ジュニア対策のほか、レディス・シニア対策が急務に
▽ゴルフ場は地域結束で、ゴルフ振興・エコ対策等へ
▽会員権相場は低迷続く、会員交流の活性化で需要喚起を
▽用品業界は好調のウェアを取っ掛かりに消費促す方策を、プロゴルフ界には
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