本紙では、4月初旬段階でゴルフ場を保有する企業グループのランキング(国内既設ゴルフ場のホール数基準)を作成した。2大外資を筆頭にこの1年間も上位グループの動きが激しく、ゴルフ場のグループ化が進んでいる。
→2007年(3月下旬段階)保有ランキング
同段階でトップに立ったのはアコーデイアグループ(前年までのゴールドマン・サックスを本紙で呼称変更)。国内既設12コース、261Hをこの1年間で増やし、127コース、2691Hとなり、2年続けてトップとなった。
2位は14コース、324H増で115コース、2538HとなったPGMグループ(前年までのLSグループを本紙で呼称変更)。この1年間の買収コース数は最多だったが、トータルではアコーディアには及ばず、2年連続2位。
3位は5年連続で西武グループ。グループ再建のため3月末までに6コース、153Hを売却し、32コース、747Hとなったが3位を維持した。4位は7コース、153Hの増加で前年の5位からアップしたオリックスグループでゴルフ場数は34コースで西武グループを上回ったが、ホール数は702Hだった。
以下、6位は2コース、54H増の市川造園グループが26コース、522Hで前年ランクを保った。7位は2コース、36H増のユニマットグループが19コース、360Hで前年より1ランクアップ。8位はこの1年間で8コース、171Hを増やした東京建物(ジェイゴルフ)グループで18コース、351Hとなり前年の22位から大きくジャンプアップした。
9位は太平洋グループで前年と同じ17コース、333Hながら2ランクダウン。10位は明智GC・房総CCグルーブで前年と岡じ10コース、297Hながら1ランクダウンとなった。
その他、加森観光が1コース増で11位に、リゾートトラストが2コース増も前年と同じ12位に、パシフィックマネシメン卜が2コース増で前年の20位から16位にアップ、セントレジャー・グループ(モルガン・スタンレー系)が5コース増で前年の51位から19位に大幅ランクアップした。
ところで、ゴルフ場企業の法的整理や再編で上位ランクは大きく様変わりした。例えば10年前の1998年には西武や東急の他に、日東興業、日本ゴルフ振興、スポーツ振興、富士カン卜リー、地産、緑営グループといったゴルフ場専業大手がトップテンに並んでいたが、5年前の2003年には日東興業がGS傘下となり外資が登場。
2004年にはGS、LSが1、2位を独占し、かつての専業大手の大半が2大外資入りした。その一方で、市川造園、ユ二マット、オリックスが国内勢として拡大、今回8位に入った東京建物他の不動産業系も増勢を保っている。
また西武グループが3コースの売却で一の再編を終了する見込みも、来年には4位のオリックスと順位が逆転することが確実。それに不動産フアンド系を含め、今後の再編動向も見逃せなくなっている。
ちなみに、外資系の既設ゴルフ場は2大外資の242コース、韓国系の28コースを含め297コースとなり、1年で39コース増加した。
保有・運営コースの一覧や動向は、ゴルフ特信資料集『2008年ゴルフ場企業グループ&系列』(定価5000円=消費税込み、ゴルフ特信購読者は送料無料)として一季出版(株)が5月下旬に発行する。
|