日栄リゾート(株)(資本金4000万円、中央区銀座8-5-18、代表大槻孝氏)は、10月14日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。
申請代理人は小笠原耕司弁護士(千代田区内幸町2-2-1、電話03-5501-7211)ほか4名。
当社は、1951年(昭和26年)12月に設立。休眠などの変遷を経て、日栄総業(株)(東京都中央区)に買収されゴルフ場運営業者として再開、94年に埼玉県皆野町で「ミッションヒルズカントリークラブ」(18H)をオープンした。
フェアウエイは緩やかにうねり、池・バンカー・マウンドなど変化に富むコース設計であることに加え、宿泊施設も完備しておりリゾート型のゴルフコースとして知られていた。
バブル崩壊後の長期の景気低迷で来場者数は減少傾向を辿っていたものの、プレー費の引き下げを行い来場者数を維持、2002年3月期には年収入高約3億4500万円を計上していた。
しかし、近隣ホールとの競合もあって来場者数は落ち込み、2004年1月にはゴルフ場運営事業を他社へ移管、2005年3月期からは会費徴収業務のみ行っていた。
こうしたなか、2004年10月頃からは預託金償還が開始されたが、償還原資に乏しく、期間延期や分割返済にて対応することとなったが、2005年3月にはグループの実質中核であった日栄総業(株)が破産手続き開始決定を受け、当社の動向も注目されていた。
その後、2005年10月からは当社が再び「ミッションヒルズカントリークラブ」の運営を引き継ぎ、リストラを通じて経営再建を図ったが、2007年にはゴルフ場内で土砂崩れが起こりプレーに支障が出るなど事業環境は改善されず、自力での経営再建を断念、今回の措置となった。
負債は2007年3月期末時点で約276億5000万円。
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