(株)アーバンコーポレイションはグループでゴルフ場を8コース保有し、建設中ゴルフ場1コースの建設を支援しているが、今回の申請で保有ゴルフ場はどうなるのか動向が注目される。先ず、アーバングループのゴルフ場取得の経緯を見てみよう。
(株)アーバンコーポレイションは、平成2年に設立されマンション開発や不動産の流動化事業などを行うた不動産会社で、平成14年に一部上場となった会社である。
ゴルフ場の取得に関しては、成井農林(株)が経営していた6コースを特別精算絡みで施設保有会社5社と、その運営会社・(株)クラシックの株式を17年11月に取得して、ゴルフ場事業に初参入している。
↓ 下記「アーバンコーポレーション系列のゴルフ場リスト」を参照願いたい
また、トーハト和泉PGC(千葉県、18H計画)のスポンサーになり、開発を援助。現在トーハト和泉は、平成21年の開場を目指し、伐採・防災工事は終了させ、造成工事に入っている段階だが、今回の申請により施工会社のフジタが工事を停止した。但し、関係者によると継続して管理を行っており、工事再開に備えている模様。
アーバンコーポレイションは保有ゴルフ場ついて、「今後どのようにするかは今のところ白紙の状態、10月中旬までにスポンサーを選定して再建を図る方針」と語っているが、こういう事態になり、売却する可能性が大きいかと推測される。兎にも角にも系列ゴルフ場ヘの影響が懸念されるところである。
尚、(株)クラシックは「当面、当社の資金繰りには何ら問題なく、ゴルフ場の営業も継続します」と、8月14日付けで会員に案内を出している。また、「当社は法的倒産処理手続の申立ても行う予定もございません」と断言しているという。
ちなみに、新興不動産会社のゴルフ場売却が、昨年末頃から顕著化し始めている模様で、
・ゼクス(株)は系列ゴルフ場6コースを相次いで売却(一部上場)、
・(株)レイコフは、破産となり系列2コースは売却の運命(へラクレス上場で不動産フアンド運営)、
・(株)スルガコーボレーションは系列2コースの売却を表明(東証二部上場で民事再生により)、
・パシフィックホールディングス(株)は系列12コース中2コースを売却(一部上場)、
不動産会社といえば、ゴルフ場買収の先鋒となっていたが合わせて30コースを手放す事態に。まさに、買い手と売り手が逆転した形となり、供給給過剰となればゴルフ場売買価格の下落を牽引するであろうと考えられる。
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