みちのく古都カントリークラブ（岩手県）の経営を市川造園グループが受託

　みちのく古都カントリークラブ（ＴＥＬ0197-52-4666）を市川造園グループの（株）市川ゴルフ興業（市川金次郎代表、ＴＥＬ03-3925-2323）が、同ＣＣの経営会社・古都開発（株）と今年2月1日に経営受託契約を行い、4月1日から同興業の管理下で営業されていることが判明した。

　同グループは国内で26ヶ所のゴルフ場を経営、”経営受託”という形では初めてのゴルフ場となる。

　同グループの話として、

　会員の預託金等は引き継がないが、コース管理を含め運営、営業等を全面的に管理下に置くもので、売上げについてもすべて同社が管理する。

　また、25名の従業員（キャディは別）も再雇用した。会員（約1300名）のプレー権も継承（従来通りメンバー料金）し、クラブ競技等も開催する。

　と説明している模様。

　また、市川代表は「素晴らしいコースだけに、コース管理などを充実させ、従業員の士気を向上させより魅力あるゴルフ場にしたい、今年は2万人台の入場者数を確保し、将来は3万人台になるだろう」と語っている。

　尚、同ＣＣは平成7年に会員制でオープン。募集は400万円、480万円等で行った。

　ゴルフ特信の調査によると、6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」で、岩手県南部と宮城県北部で一部ゴルフ場に被害が会った模様。

　同調査によると、

　・北上ＣＣ（北上市）

　　　最も被害の大きかったようで、クラブハウス2階にあるレストランとフロントの天井板が崩落した上、
　　　水道管とガス管等も壊れてトイレ・厨房・風呂なとが利用できない状態の模様で、復旧までに10日
　　　間ほど掛かる見込みとのこと（仮営業中）。

　・みちのく古都ＣＣ（奥州市）

　　　カート路の一部か土砂崩れや断水となったため14日からクローズ。16日現在も周辺は断水が続い
　　　ており、復旧の見通しは立っておらず、営業再開時期は未定。

　・南岩手ＣＣ（一関市）

　　　コースに若干の亀裂、風呂場のタイルが若干の破損等で、当日もクローズせずに営業。

　・一関ＣＣ（一関市）

　　　自動ドアが外れた程度で、土砂崩れなどもなく当日も営業した。

　この地震てクローズとなったのは、他に当日のみクローズした栗騎ＧＣ（金ケ崎町）の3コースという。

　『みちのく古都カントリークラブ（ＴＥＬ0197-52-4666）を市川造園グループの（株）市川ゴルフ興業（市川金次郎代表、ＴＥＬ03-3925-2323）が、同ＣＣの経営会社・古都開発（株）と今年2月1日に経営受託契約を行い、4月1日から同興業の管理下で営業されていることが判明した。』と報じたが、

　8月13日付けで、同興業が同ＣＣの土地・建物を競売により取得したことが判明した。落札金額は売却基準価額の3億2734万円で、6月2日に売却許可決定が出ていた模様。

　同興業は、前述通り4月1日から同ＣＣを運営し、抵当権付き債権も同興業が取得、債権者として盛岡地裁に担保不動産の競売開始を申立て、昨年4月8日に開始決定が出ていたようで、競落により施設所有・運営会社となった。

　古都開発（株）の負債は、会員（約1300名）の預託金約28億5000万円、滞納税金、同興業への債務も含め約95億5000万円となり、代理人弁護士は同開発の破産手続き開始を申し立て、債権債務を整理する方針と言い、年内にも正式に市川ゴルフ興業ヘ経営を移行する考えという。

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　平成21年8月13日、元経営会社・古都開発（株）が自己破産申請へ