国内ゴルフ場において韓国系企業のゴルフ場買収が活発になっている中、鳥取県に所在するグリーンパーク大山ゴルフ惧楽部(18H、西伯郡南部町荻名753、TEL0859-64-2111)は1月19日、韓国等でゴルフ場を運営するエマーソンパシフィック(本社=ソウル市、李重明会長)との間で、業務提携の基本協定を結んだ。
業務提携は、グリーンパーク大山GCとエマーソン社が経営する韓国及ぴ北朝鮮の5コース(中央CC、リッツカール卜ンCC、IMGCC、ヒル卜ン南海G&スパR、金剛山ANANTIゴルフ&温泉R)の会員を相互にメンバー並みの”会員料金”で受け入れるもの。
会員数はグリーンパーク大山か約1200名、エマーソンパシフィックグループか計約1万3000名にのぼるという。相互利用は2月からを予定しているが、本格的な始動は4月以降になる見込み。会員料金、ゴルフツアーの内容は検討中という。
協定期間は7年。その間、韓国からのゴルフ旅行者ヘゴルフ場を印象付けるため、ゴルフ場名にエマーソン社のプランドである「ANANTI(アンティ)」を加え、グリーンパークク大山ANANTIGCとハウス内に掲示するとしている。
グリーンパーク大山によると、「韓国の仁川国際空港から米子空港までが1時間、空港からゴルフ場までが30〜40分と、比較的アクセスがよい。またコースの評価が高く、温泉施設、観光スポット(大山)にも近い」ことから提携の話がまとまったと語っている。
同倶楽部は、この提携とは別に今年4月には、韓国の男子プ口ゴルフツアーの競技会場に決まっている(競技名称及び開催日程など詳細は未定)。
「韓国語で対応できるキャディ、フロントを養成したり、コースコンディションを高めたりと、受人体制は大変です」(同倶楽部)としながらも、韓国メディアに露出され知名度が上がることから、多くの来場者増に期待を寄せている。
ちなみに、平成13年4月に就航した米子・ソウル便は山陰地方で唯一の国際定期便だが、搭乗率不振のため昨年8月にアシアナ航空から島取県に運休の伝達があった。
鳥取県は同航空に存続を要請するとともに、米子空港からの利用を条件に、
@ 団体旅行の経費一部支援を15名以上から”8名以上”に緩和、
A 貸切パスの運行経費等の助成、
B 新規(更新)でパスポートを取得し、米子・ソウル便を利用した鳥取県在住者に5千円をプレゼント
(先着200人、すでに受付終了)
・・・・を展開、利用促進強化に努めている。
韓国内のゴルフブームでゴルフ目的の旅行者が多く来日している現状だけに、今回のゴルフ場業務提携は航空路線活性化の一翼をも担うことになりそうだ。
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