ゴルフ場はゴルフ普及活動という将来投資ばかりでなく、売上アップや利益アップの命題も抱えている。各ゴルフ場は、このため、集客対策や合理化等を進めている。
集客対策の極め付きは、利用料金の大幅値下げだが最後には値下げ競争も決め手がない。集客に成功すれば他のゴルフ場が追従し効果は半減し、最後には効果ゼロのなる。もちろん新しい集客アイデアは日々劣らず考える必要はあるが、その効果は有限ということを念頭におくべきだ。
そのようなジレンマの中で新たな動きが出てきた。同業・異業種との提携だ。圧倒的な競争カのある2大外資運営会社に対抗して結成された業界大手同士の太平洋クラブと東急不動産の”戦略的事業提携”がそれだ。経営合理化はもちろん、会員交流によりゴルファーを囲い込む狙いもある。アコーディアが進めるゴルフ練習場との提携もある。
また、ダヴィンチ・アドバイザーズ子会社のゴルフ場に会員制宿泊施設を建設し広大な用地の有効活用を図る方法もある。
このように運営面にとらわれることなく、ゴルフ場事業全般に視野を広げて、ゴルフ場に備わっている利点を活用したい。そこに、売上げアップや利益アップの課題克服のヒントがある。
■国内経済は低成長続く見込みもゴルフ界は期待膨らむ、政府GDP見通しは
■未経験者にゴルフデビューの舞台作りの推進を
■現実的な課題克服には他企業との提携等も視野に
■会員権相場は低迷気味も募集増加、安易な募集は不調か
|