本紙姉妹誌の月刊ゴルフマネジメントが、決算状況を公開したゴルフ場企業96杜の平成18年度決算状況をまとめた。
今回から(株)アコーディア・ゴルフとパシフイックゴルフグループインターナショナルホールディングス(株)(PGGIH)が加わったことから、集計ゴルフ場数が328コースと倍増、資産状況も収支状況もこれまでの経年比較が意味をなさないほど一変したという。
ゴルフ場数や入場者数でみると、PGGIHを除く91社(入場者数判明企業、この時点ではアコーディアは未集計)のゴルフ場は120コース (2637ホール)で、平成18年度の人場者数は489万6745人となり、前年度比33万7431人増、7・4%の伸びとなった。
集計企業が前年度から5社増えており、実質的には2%強の増加といったところ。18ホール換算では386人増えて3万3425人となり、伸び率は1・2%強だった。これにPGGIHを加えた92社では、222コース(総ホール数4824ホール)で入場者数は1015万7158人に跳ね上がる。
前年度は集計した85社、110コース(2484ホール)で人場者数は455万9314人となっていたため、PGGIHを加えた18年度との単鈍比較では、企業数で7社増(8・2%増)に対して、ホール数で2340ホール、94・2%増とほぼ倍増、入場者数は559万7844人の増加で、伸び率はなんと122・8%の増加となった。
18ホール換算比較でも18年度は3万7900人となり、前年度より4861人も多く、伸び率は14・7%増と2桁の増加となっている。
これらの理由から収支状況はPGGIHやアコーディアを除いて比較しているが、18年度は1社平均の売上高が7億8130万円で、前年度比3215万円、4・3%の増加になったとしている。
売上高は15年度までは減収の一方だったが、16年度で増収、17年度は減収、そして増収と動きに変化が出てきたという。
増収の動きに対して費用の削減が進んでおり、営業収支は18年度が1社当たり385万円の赤字というところまで赤字幅が減少してきている。
また経常収支では2年連続で黒字となり、18年度は前年の534万円を大きく上回る2393万円の利益となっている。
その他、減損会計、法的整理の影響で実態にあった資産状況に変化し、収支バランスが改善していることや、18年度の客単価は4%も高くなるなど、すべての経営指標で良化を持続しているという。詳しくは月刊ゴルフマネジメント12月号で掲載している。
同誌の集計で明らかなように、上記データに100コース以上運営の2社が加わると、 一変した数値となる。大手企業の登場がマーケットに劇的な変化を与えている。
→上場各社のゴルフ場運営部門、今年度中間期は好調
→PGGIH第3四半期決算、開示方針を変更し発表
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