平成17年6月に東証マザーズへ上場し、不動産ファンド運営を行う日興コーディアルグループの(株)シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ(東京都千代田区、SIA)は10月5日、ゴールドマン・サックス(GS)グループとエートスグループが共同で出資する合同会社光明による、株式の公開買付け(TOB)に賛同すると発表した。
両グループとも積極的に不動産投資を行ってきており、SIAにとってこれらノウハウやネットワークが融合されることは企業価値の向上が期待できるとしている。
光明は、SIAの個人大株主(29・19%保有)と公開買付け契約を締結、グループでSIAの株式を42.5%保有すると発表している。TOB期間は10月12日から11月8日。
1株21万5000円で発行済株式数の80%の取得を目指しており、買付け費用は約1247億円、最大で1500億円になる見込み。最終的にSIAは光明の100%子会社となる予定でSIAは上場廃止となる。
SIAは、今年3月に八甲田ビューCC(27H、青森県)を買収したほか、三井不動産(株)グループと組んだゴルフ場再生ファンド・アマンテスG&Rで8ヶ所のゴルフ場に投資又は支援している。
日興コーディアルグループが米国シティグループ入りを決めたことでSIAの動向も注目されたが、SIAはゴルフ場を含めた不動産投資に積極的なGS・エートスの両グループ入りを選んだことになる。
GSグループには(株)アコーディア・ゴルフもあるだけに、今後ゴルフ場の再編につながる可能性もありそうだ。
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