昨年4月から会員募集を開始していた「グランディ浜名湖ゴルフクラブ」(18H計画、静岡県浜松市西区村櫛町字志津ノ前4620)、約1年で正・平合わせて2500口の会員権を完売し、このほど募集を締め切った。会員権市場が低迷する中で、驚異的な勢いで会員権を売り切ったことになる。
同クラブの事業主体は上場企業のリゾートトラスト(株)(名古屋市中区東桜2-18-31、TEL052-933-6000、伊藤勝康社長)で、同グループとしては7番目のゴルフ場として昨年5月に着工。
ゴルフ場の他に会員制ホテルの「エクシブ浜名湖」(8階建て、193室)、マリン施設、スパ、エステ等の総合リゾート施設を開発している。
ゴルフ会員権は縁故で正会員250万円(入会金50万円+預託金200万円)、平日会員(平日と祝日可)125万円(25万円+100万円)、一般で正350万円(150万円+200万円)、平日175万円(75万円+100万円)で募集を行い、最終会員数は2000口、平日500口とした。
この募集の特徴は、預託金部分を「逓減保証金」としたこと。逓減保証金は15年間据置だが、その15年の間に保証金は毎年償却(会員からみると減額)され、15年後の保証金は正会員の場合100万円になる。
16年目以降は減額がないので100万円が保証金となり、退会時にその100万円が返還される。この逓減保証金の制度をゴルファーが受け入れたことや、事業主体の信用力、立地に恵まれたことなどから、早期の完売になったとみられる。
ちなみに、入会済みの会員は5月末段階で正1982口、平488口となっており、ホテルの会員権(670〜3070万円)も購入した正会員(セット価格の割引料金設定)は、462口だったとしている。
なお、ホテル等は来年3月オープン、ゴルフ場は9ホールが同時に営業開始し、18ホール営業は同年6月の予定となっている。
|