興南観光産業(株)(鹿児島市谷山港1-4-1、設立昭和47年4月、資本金1億円、代表清算人:池田?氏)は7月13日、鹿児島地裁より特別清算手続開始決定を受けた。申立代理人は池田?弁護士(鹿児島市照国町13-41、電話099-226-0100)。
負債は債権者1名(南九州コカ・コーラボトリング(株))に対して47億7700万円。親会社である南九州コカ・コーラボトリング(株)の事業再編の一環及び会員保護のため解散し、清算することとなった。
同社は昭和47年4月、南九州コカ・コーラボトリング(株)の100%出資により、ゴルフ場の経営を目的に設立された。昭和49年10月姶良郡蒲生町米丸に「蒲生カントリークラブ」(総面積145万平米、10,078ヤード、27ホール、パー108)をオープン。
その後、平成3年5月には鹿児島市下福元町に「鹿児島ゴルフクラブ」(総面積103万平米、6602ヤード、18ホール、パー72)をオープンさせ、ピーク時の平成4年12月期には年商15億3300万円をあげていた。
しかし、景気低迷や入場者数の減少で業績は低迷。平成17年6月期には年商が7億7122万円に落ち込み、6月末時点での累積赤字は13億1459万円にまで拡大、親会社である南九州コカ・コーラボトリング(株)の資金援助により運営を維持してきた。
平成18年2月にはリストラの一環で「鹿児島GC」をリゾートソリューション(株)(東京都)に売却。以後、「蒲生カントリークラブ」のみの運営となったが、累積赤字は49億9400万円にまで拡大。
このため同カントリークラブの経営存続のため、平成18年10月に興南観光産業を分割し新会社(株)蒲生カントリー(鹿児島市谷山港1-4-1、設立平成18年10月、資本金1000万円、塩満亨社長)を設立。
新会社に同コースの経営権を譲渡し、興南観光産業としては19年6月15日開催の株主総会で解散を決議していた。現在、「蒲生CC」については、新会社(株)蒲生カントリーで通常通りに運営されている。
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