(株)霞ケ浦出島ゴルフ倶楽部(かすみがうら市田伏5136、設立昭和54年2月、資本金5000万円、菅原秀樹社長、従業員30名)は7月2日、東京地裁に民事再生手続開始を申立てた。
申立代理人は磯貝英男弁護士(東京都千代田区一番町10-8、電話03-3263-0777)ほか。監督委員には三村藤明弁護士(東京都港区虎ノ門1-6-12、電話03-3519-8321)が選任されている。負債は約141億円。
昭和51年4月に破たんした「霞ケ浦出島ゴルフ倶楽部」を経営する霞ケ浦出島開発(株)の出資メンバーが中心となって組織した「霞ケ浦出島カントリークラブ担保付会員組合」がゴルフ場の経営を引き継ぎ、昭和54年2月に(株)クリーンエイトカントリークラブとして設立された。
昭和63年3月現商号に変更、平成17年3月有限責任中間法人霞ケ浦出島ゴルフ倶楽部を設立して、ゴルフ場資産を同法人に信託すべく会員との交渉を進めていた。
しかし、一部会員と交渉が難航、平成20年の会員権償還は不可能との結論に達し民事再生にる再建を図ることになった。
同ゴルフ場は3コースで構成する108万平方メートルの丘陵コース。平成6年12月期には年商約12億円をあげていたが、近年はゴルフブームの衰退と近隣ゴルフ場との競争激化から業績が低下、平成17年12月は年商6億5000万円に落ち込み低収益が続いていた。
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再建方法はプレパッケージ型で、オリックスグループのオリックス・ゴルフ・マネジメントの支援を受けることが決まっている。
プレパッケージ型とは
経営破綻(はたん)した企業が法的整理を申請する前に,スポンサーや主要な債権者との間で事前に再建計画を立案し,その後法的整理に入る手法。アメリカなどで普及した企業再建の手法で,日本でも民事再生法制定や会社更生法改正によって可能になった。プリパッケージとも。
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