グランステージCC丸子コース(27H、長野県上田市藤原田1038-1)と菅平高原CC(18H、上田市)を経営する国際菅平観光(株)(住所=グランステージと同、北村幸彦社長、申請代理人=西村國彦弁護士、TEL03-5511-4412)は、スポンサー支援型の再生計画案をまとめ先ごろ会員など債権者に配布した。同計画案は1月23日に開く債権者集会で決議する。
計画案によると、2ゴルフ場やスキー場、テニスコート、貸別荘等を経営する同社は保有資産の大部分に根抵当権が設定されていた上、税金、退職金等の優先債権の未払いが発生していただけでなく、平成18年7月に丸子Cで発生した土砂災害についても資金不足で暫定的な措置しかとれない状況で、再生手続きについてはスポンサー支援型を選択したという。
スポンサー先は既報通り、全国でホテルを展開するルートイングループの中核会社・ルートインジャパン(株)(東京都品川区、TEL03-3777-5515、永山勝利代表取締役)で、すでに丸子Cの土砂災害は同グループの融資により災害復旧工事が実施され、事業譲渡後には約2億円かけてコース、クラブハウスの改良工事も予定しているという。
2ゴルフ場は、再生計画の認可決定確定後の平成20年4月1日を予定日として上田リゾート観光(株)(ルートイングループの持株会社であるルートインリース(株)が100%出資)に対して事業護渡し、同社は譲渡後清算する。
譲渡契約の骨子は、
@ 追加的な負担なく継続会員のプレー権を保証、
A 名義書換えを長期に渡り停止しない、
B 新規募集を行わない、
C 年会費は従前と同一、
・・・・を約束する等。
債権者ヘの弁済についでは、預託金を98%カットし、継続会員についてはカット後の2%相当額を新預託金(10年裾置き、同経過後は退会申し出で一括弁済)とし、退会会員(認可決定確定日から1カ月以内に退会申し出)には2%相当額を認可決定確定日から5カ月以内に一括弁済する。
会員以外の債権者については98%カット(5000万円を超える部分は99・99%カット)し、2%相当額(5000万円を超える部分は0・01%)を上記同様5カ月以内に弁済する。
これら弁済資金はゴルフ場等の議渡代金を充てる方針で、譲渡価格は3億5000万円(税別)から継続会員のカット後の預託金債権の額(つまり新預託金総額)を控除した額としている。
再生債権者総数は5340名(内届出債権者数4724名)で確定再生債権総額は117億7147万円余。
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