(株)上月(こうづき)カントリー倶楽部(資本金2000万円、佐用郡佐用町早瀬669-1、代表山田一男氏、従業員2名)は、4月26日に会員債権者から大阪地裁へ会社更生法の適用を申し立てられていたが、5月31日に同地裁より更生手続き開始決定を受けた。
更生管財人は印藤弘二弁護士(大阪市北区西天満4-4-18、電話06-6363-7800)。
当社は、1966年(昭和41年)5月に代表一族所有資産の運用管理を目的として山一興産(株)の商号で設立。89年2月に現商号へ変更し、ゴルフ場経営に進出し、93年4月に「上月カントリー倶楽部」(18ホール、兵庫県佐用郡)をオープン、98年1月期には年収入高約7億6000万円を計上していた。
ホテル設備を併設した格式あるコースとして評価を得ていたが、オープン直後の阪神大震災の影響や長引く国内景気低迷から来場客数は伸び悩み、2002年1月期の年収入高は約3億9900万円まで減少、ゴルフ場開設に伴う借入金も重荷となり大幅な債務超過に陥っていた。
このため、抜本的な改善を図るべく、2002年12月にゴルフ場運営を別会社の(株)上月グリーンマネジメントに移管し、以降当社は資産管理および会員権の手続き業務のみを継続。
しかし、2005年4月に金融機関から所有不動産に対して競売開始を申し立てられるなど、その後も事態の改善が見られなかったため、会員有志が経営の改善を求めて会社更生法の適用を申し立てていた。
また、関係会社でゴルフ場運営の(株)上月グリーンマネジメント(資本金1000万円、兵庫県佐用郡佐用町上秋里1061-4、代表齋藤亮氏)も、5月1日に(株)上月カントリー倶楽部の保全管理人から大阪地裁へ会社更生法の適用を申し立てられ、5月31日に開始決定を受けている。
負債は(株)上月カントリー倶楽部が約227億円(預託金約114億円を含む)で、(株)上月グリーンマネジメントが約6億円で、2社合計では約233億円。
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